デイヴィッド・ウッダード(/ˈwʊdɑːrd/)は、1964年4月6日生まれのアメリカの作家・指揮者で、サンタバーバラ、カリフォルニア州出身です。家系は歴史のある植民地時代の家族の子孫にあたるとされ、文学・音楽の両分野で活動しています。

ウッダードは音楽と儀礼性を結びつける独自の概念を提唱し、造語「prequiem(プレクイエム)」を考案しました。これは従来のレクイエム(鎮魂歌)とは異なる視点から、特定の人物や事象に向けて作られる音楽作品を指す用語で、制作や上演の際に受益者や聴衆との関係性を問うものです。こうしたアイデアは、彼の作曲・音楽的実践にも影響を与えています。

創作面ではフィクションやエッセイ、批評を横断しながらポストモダン的な手法を取り入れた執筆活動を行っており、同時に指揮者としても活動してきました。指揮者としては実験的・現代的な作品や小編成のアンサンブルとの協働を通じて、新しい音響や儀礼的な演奏形態を追求しています。

また、ウッダードは架空の機器「フェラルクリミナル・ライカントロパイザー」と呼ばれる精神活性装置を創作し、物語やパフォーマンスに取り入れました。20世紀末には、ブラウン・ギシンらが発案した「ドリームマシン(Dreamachine)」に触発され、その原理に基づく実物の複製を制作しています。これらの装置は光や回転、リズムによって一時的な意識変容を誘導することを目的とし、芸術的実験として展示や上演に用いられました。

彼はまた、南米パラグアイの入植地であるパラグアイの入植地ヌエバ・ゲルマニアでの活動でも知られています。スイスの小説家クリスチャン・クラヒトとの共著であるドイツ語の通信体作品『ファイブ・イヤーズ』には、そこで行われた人道的な活動の一部や現地での経験が記されており、現場での関わり方や地域社会との関係についての記述が含まれています。

ウッダードの仕事は、芸術表現、技術的装置、儀礼性を結びつける点で特徴的です。一方でその方法や活動は賛否を呼ぶこともあり、論争的な評価を受けることもありますが、現代芸術における境界の探求という観点から注目されています。