概要
エキュメニズムとは、さまざまなキリスト教の教派や系統のあいだで、より大きな協力と一致を促すための取り組みや姿勢を指す。単なる他宗教への寛容や世俗的な多元主義とは異なり、エキュメニカルな働きはキリスト者どうしの和解、共同の証し、場合によっては教義上の合意を目指す。語源はギリシア語の oikoumenē とラテン語のoecumenicusにさかのぼり、もともとは「人の住む世界」を意味した。教会用語では、公会議や「エキュメニカル総主教」の称号に見られるように、教会全体に関わる事柄を表す語として用いられてきた。
特徴と主な活動
現代のエキュメニカル活動には多様な形がある。対話は神学的であることもあれば、牧会的、典礼的、実務的なものでもある。代表的な方法には次のようなものがある。
- 諸教派間の神学対話を通じて教義を整理し、共通点を探ること。しばしば、洗礼、職務、義認などの問題が扱われる。
- 合同礼拝、牧会協力、地域教会どうしの連携を行い、固有の儀礼を保ちながら目に見える一致を示すこと。
- 貧困、平和、災害救援、人権などの課題に対する共同の社会的行動や提言。
- 一定の条件のもとで洗礼や聖職を相互に認める可能性についての協議など、相互承認に向けた取り組み。
これらの活動は、委員会や協議会を通じた公式なものにも、地域の教会や会衆による非公式なものにもなりうる。エキュメニズムは、教義、教会権威、秘跡実践といった複雑な問題を扱いながら進められることが多い。
歴史と発展
キリスト教諸集団の接触自体は歴史を通じて存在してきたが、組織化された近代的なエキュメニカル運動は19世紀から20世紀にかけて発展した。1948年に設立された世界教会協議会のような機関は、多国間対話のための枠組みを提供し、二者間委員会は特定の関係に焦点を当てた。ローマ・カトリック教会の第2バチカン公会議(1962〜1965年)はエキュメニカルな関与へ大きく開く契機となり、とりわけ教令Unitatis Redintegratioは対話と協力を促した。その後も、主要な諸教会のあいだで交わされた共同声明などが、固有のアイデンティティを消すことなく神学上の差異を縮めようとしてきた。
意義、具体例と区別
推進者たちは、エキュメニズムはキリスト教の証しを強め、共同作業を妨げる分裂を減らし、和解を育てると主張する。実際の例としては、毎年の「キリスト者一致祈祷週間」や共同の人道支援事業がある。注目すべき対話は、カトリックとルター派、英国国教会とローマ・カトリック、正教会と西方教会のあいだで行われてきた。しかし、エキュメニズムは宗教的寛容と同じではない。単なる共存ではなく交わりを目指す点で異なり、またキリスト教と他宗教との関係を扱う宗教間対話とも区別される。
課題と注目点
障害としては、深く根を下ろした神学上の対立、教会権威の理解の違い、文化的・国民的な歴史、そして妥協が固有の信念を損なうのではないかという懸念がある。地域レベルの協力を重視しつつ制度的な一致への一歩には慎重な共同体もあれば、特定の教義について正式合意を追求する共同体もある。エキュメニカルな志向は、世界のキリスト教において今も重要な力であり、伝統の多様性を尊重しながら一致への希望を支えている。
教派ごとの視点についてはキリスト教の教派を、歴史的な公会議の例については公会議に関する資料を参照されたい。教義と実践に関する追加資料は、神学図書館や教会声明、また教義について、教会間関係寛容についての文献で確認できる。