エブリペディア(/ˌɛvərɪˈpiːdiə、ˌɛvəri-/)は、2014年12月に設立されたウィキベースのオンライン百科事典の営利団体である。ウィキペディアのフォークとして2015年に開設された。本社はカリフォルニア州ロサンゼルスのウエストウッドにある。2017年、エブリペディアはページ数で英語の百科事典としては最大の規模を誇っていた。

2017年12月6日には、EOS.IOというブロックチェーン技術を利用して、情報の生成を促すためにIQと呼ばれるクリプトカレンシー・トークンに取り組むと発表しています。

設立と目的

エブリペディアは2014年に設立され、創業者にはサム・カゼミアン(Sam Kazemian)、テオドール・フォルセリウス(Theodor Forselius)、トラヴィス・ムーア(Travis Moore)らがいる。設立当初の目的は、より幅広いトピックを許容するオープンな百科事典を作ること、そして従来のウィキ型編集モデルに対して新しい報酬・インセンティブの仕組みを導入することだった。

主な特徴

  • ウィキベースの編集モデル:誰でも記事を作成・編集できる点はウィキペディアと共通しているが、掲載基準(特に「重要性」「注目度」)は一般により緩やかで、グラミー受賞者やポップカルチャー、暗号通貨プロジェクトなどを積極的に収録する傾向がある。
  • 営利組織としての運営:エブリペディアは非営利団体ではなく企業形態で運営されており、資金調達や事業展開を行っている点がウィキペディアと異なる。
  • メディアと埋め込みコンテンツ:画像や外部メディアの扱い、テンプレートなどの実装において独自の方針を持つことがある。
  • 編集者へのインセンティブ:ブロックチェーンベースのトークン(IQ)を用いた報酬モデルを掲げ、貢献に応じた報酬付与やガバナンスの可能性を示した。

IQトークンとブロックチェーンの導入

2017年の発表以降、エブリペディアはEOS.IOなどのブロックチェーン技術を取り入れ、編集や検証の報酬として使うトークン「IQ」を導入しました。トークンの目的は主に以下の点にあるとされることが多いです:

  • 編集やキュレーションへの経済的インセンティブ付与
  • 編集履歴や検証情報のハッシュをブロックチェーン上に記録することで改ざん耐性を高める試み
  • コミュニティによる提案・投票を通じた分散的なガバナンス(理想像)

このアプローチは、従来のボランティア中心のウィキモデルに対する代替案として注目された一方、実装面やスケーラビリティ、編集の質をどのように担保するかについての議論や批判も生じました。

運営・資金調達・ライセンス

エブリペディアは営利企業として出資や資金調達を行い、外部投資やトークン販売(ICO 等)を通じて資金を集めた時期がある。記事のライセンスについては、プラットフォーム上で公開されるコンテンツは多くの場合オープンにアクセス可能だが、適用されるライセンスや利用条件はサービス側の方針や時期によって変わることがあるため、利用時には個々の記事やサイトの利用規約を確認することが重要です。

批判と信頼性

エブリペディアはその収録範囲の広さや柔軟な掲載基準ゆえに次のような批判を受けることがある:

  • 重要性の緩さによる記事の質のばらつき
  • 有料編集やプロモーション記事の問題点(商業的な内容の混入)
  • トークン報酬が編集の動機付けに与える影響とガバナンスの透明性に関する懸念

これに対してエブリペディア側は、編集履歴の公開やモデレーション機能、コミュニティルールの整備などで信頼性向上に努めているが、百科事典としての使用時には情報のクロスチェック(出典確認や他の信頼できる資料との比較)が推奨される。

現在の利用と展望

エブリペディアはウィキペディアとは異なるニッチや利用者層を持ち、多様なトピックを扱う場として機能している。ブロックチェーン技術やトークン経済を百科事典に応用する試みは注目に値するが、長期的な成功には編集の質確保、コミュニティ運営の透明性、法規制や知的財産対応など複数の課題がある。

参考にする際は、重要な事実や統計は複数の一次資料や公的な情報源で確認することをおすすめします。エブリペディアは従来の百科事典と比べて動きが早く、方針や機能が変わることがあるため、最新情報は公式サイトや運営発表を参照してください。