のり(接着剤)とは:種類・歴史・作り方・用途・安全性ガイド
のり(接着剤)の種類・歴史・簡単な作り方から用途や安全性まで、家庭向けレシピや防水・コーキングの違い、有害化学物質の対策まで丁寧に解説する完全ガイド。
のりは、2つ以上のものをくっつけることができる粘着性のある材料(通常は液体)です。のりは、植物や動物の部分から作られたものや、油性の化学物質から作られたものがあります。
最初の糊は、木を切ったときに出てくる天然の液体だったのかもしれません。その後、人々は動物の足や軟骨、骨を煮て糊を作ることを学びました。非常に強い糊は、魚の骨やゴム、牛乳などから作られたものもあります。
小麦、小麦粉、水を混ぜて簡単なのりを自宅で作ることができます。こののりを使えば、紙をくっつけることができます。のりを使って、いろいろなアートを作ることができます。コラージュとは、糊を使って色のついたものを紙に貼り付けて作る芸術作品のことです。
糊の中には、ボートや建物、乗り物などに水が入らないようにするためのものがあります。この場合、接着剤はコーキングと呼ばれることがあります。木材のような人工物の中には、小さな材料や粉体を接着剤で束ねて作るものもあります。
多くの接着剤は安全ですが、ある種の接着剤には強い臭いのする化学物質が含まれています。何人かの人々は、これらの接着剤を嗅いで高くなる。また、誤って蒸気を吸い込んでしまう人もいます。これらの化学物質は多くの場合、毒物であり、脳障害や病気を引き起こす可能性があるため、これは非常によくありません。
のりは、米や米粉からも作ることができます。
のり(接着剤)の種類
用途や性質によってさまざまなのりがあります。主な種類と特徴は以下の通りです。
- でんぷん系(小麦・米):小麦粉や米粉と水で作る昔ながらののり。紙工作や本の修理、子どもの工作に向く。水に弱いが無毒で扱いやすい。
- 動物性のり(骨・皮から作る糊):別名「膠(にかわ)」や「皮糊」。乾くと硬く強力で、木工や伝統工芸、修復に使われる。高温で溶かして使うものが多い。
- 合成樹脂系(PVA/白ボンド):ポリビニルアセテート系。木工、紙、布など広い用途。乾燥後は比較的透明で扱いやすい。
- 瞬間接着剤(シアノアクリレート):非常に速く固まる。小物の接着に便利だが、隙間があると強度が出にくい。皮膚に付着すると危険。
- エポキシ樹脂:2液混合で硬化する。高強度で耐水性・耐薬品性があるため、産業用途や修理、金属接着に使われる。
- ポリウレタン系:膨張して穴や隙間を埋める性質がある。接着力と耐水性が高い。
- シリコーン系(コーキング):弾性があり、水や気密を必要とする箇所のシールに使う。浴室や窓まわり、ボートのシーリングに適する。
- ホットメルト(溶融接着):加熱して溶かした樹脂が固まって接着する。工作や簡易接着、包装などに使われる。
- 感圧接着剤(テープ類):圧力で付く粘着剤。被着体を傷めずに使えるものも多い。
歴史の概略
のりは人類が道具や住まいを作り始めた頃から利用されてきました。初期は植物の樹液や動物の脂、骨・皮を煮て得られる膠が利用され、木工や陶器、象牙細工などで広く使われました。産業革命以降は石油化学製品を原料とする合成接着剤が発達し、家庭用から工業用まで多様な製品が生まれました。現代では強度・耐水性・耐熱性や速乾性、環境負荷低減を目的とした新しい接着技術が次々と開発されています。
自宅で作れるのりの作り方(代表例)
以下は家庭で安全に作れる簡単なのりの例です。
- 小麦粉のり(紙工作用)
材料:小麦粉 大さじ2、水 150〜200ml、(必要なら砂糖小さじ1で粘着改善)
作り方:鍋に水の一部(約50ml)で小麦粉を溶き、残りの水を加えて弱火で木べらでよく混ぜながらとろみがつくまで煮る。冷めると糊状になる。冷蔵で数日保存可能。紙や布の接着に向く。 - 米のでんぷんのり
材料:米粉またはご飯、水
作り方:米粉と水を混ぜて加熱し、とろみが出たら冷ます。和紙や紙の修復に使われることがある。 - 牛乳から作るカゼイン糊(簡易)
材料:牛乳、酢、重曹(中和用)
作り方:牛乳に酢を加えてカード(凝固)を作り、ホエー(液体)を捨ててカードを水で洗い、重曹で中和して溶かすとカゼイン系の接着性を持つ糊になる。扱いと成分に注意が必要。
※動物性のり(にかわ)は扱いに熱が必要で、家庭で作る際はやけどや衛生に注意してください。
主な用途
- 工作・クラフト(紙、布、木材)
- 建築(コーキング、フローリング、タイル接着)
- 木工・家具製作(木材の接着)
- 自動車・航空・船舶の補修や密封
- 電子機器(部品の固定、封止)
- 医療(創傷固定用接着剤など、専用品)
- 包装・ラベル・テープなどの感圧接着用途
- 美術・保存修復(伝統的な動物性糊やでんぷん糊が使用される)
安全性と注意点
接着剤には安全なものも多い一方、危険を伴う製品もあります。次の点に注意してください。
- 揮発性有機化合物(VOCs)と溶剤:一部の接着剤やシーラントは揮発性溶剤を含み、吸入するとめまい・頭痛・中枢神経障害を引き起こすことがあります。換気を良くし、狭い空間での使用は避けましょう。
- 誤吸入・嗅ぎ行為の危険:接着剤の蒸気を嗅ぐ行為(嗅ぎ薬物)は非常に危険で、急性中毒や長期的な脳障害を招きます。子どもや若者の手の届かない場所で保管してください。
- 皮膚・眼への接触:瞬間接着剤や溶剤系は皮膚や目に強い刺激を与えることがあります。皮膚に付いたら多量の水で洗い、目に入った場合は直ちに大量の水で洗い流し、必要なら医療機関を受診してください。
- 引火性:有機溶剤を含む接着剤は可燃性の場合があります。火気の近くでの使用は避け、表示を確認してください。
- 使用環境:換気、手袋、保護眼鏡などの個人防護具(PPE)を適切に使用すること。特に作業時間が長い場合や密閉空間での使用時は注意が必要です。
- 子ども・ペットの誤飲:誤飲は危険です。誤飲した場合は医療機関または毒物情報センターに連絡してください。
保存と廃棄
接着剤は製品ごとに保管方法が異なりますが、一般的な注意点は次の通りです。
- 直射日光を避け、涼しく乾燥した場所に保管する。
- 容器は密閉して保管し、子どもの手の届かない場所に置く。
- 硬化した接着剤は通常可燃ごみとして出せる場合があるが、溶剤や未硬化のものは各自治体の廃棄ルールや有害廃棄物の取り扱いに従うこと。
- 残った溶剤は危険廃棄物扱いの場合があるため、自治体の指示に従うか特別回収を利用する。
適切な接着剤の選び方
用途に合わせて次の点を確認してください。
- 被着体の材質(紙、木、金属、プラスチック、ゴムなど)
- 求められる強度・耐水性・耐熱性
- 作業環境(屋内か屋外か、湿度や温度)
- 乾燥時間や加工後の仕上がり(透明さ、柔軟性など)
- 安全性(揮発性溶剤の有無、皮膚刺激性など)
応急処置の基本
- 吸入:新鮮な空気を確保し、症状が重ければ医療機関へ。
- 皮膚に付着:多量の水と石鹸で洗う。瞬間接着剤で皮膚がくっついた場合は温水でふやかし、無理に引きはがそうとしない。必要なら医療機関へ。
- 目に入った:すぐに大量の水で15分以上洗い、医療機関へ。
- 誤飲:速やかに医療機関または毒物情報センターへ相談。自己判断で吐かせない。
のりはとても便利で日常生活や産業の多くの場面で欠かせない材料です。用途に合った種類を選び、正しい使い方と保管・廃棄で安全に利用しましょう。


糊の種類はたくさんあります。


質問と回答
Q:接着剤とは何ですか?
A:接着剤とは、2つ以上のものをくっつけることができる粘着性のある物質(通常は液体)です。
Q:のりを作る材料にはどんなものがありますか?
A:のりは、植物や動物の部分、油性の化学物質、魚の骨、ゴム、牛乳、小麦粉、水から作ることができます。
Q:のりを使ったアートはどのように作られるのですか?
A:のりを使って色とりどりのものを紙の上に貼り付けてコラージュすることで、アートを作ることができます。
Q:のりには他にどんな使い道があるの?
A:のりは、船や建物や乗り物から水を防ぐのにも使えます(この場合、コーキングと呼ばれることがあります)。また、木材のような人工的な材料で、小さな材料や粉末を結合させるのにも使われます。
Q:接着剤はすべて安全ですか?
A:いいえ、ある種のグルーには強い匂いの化学物質が含まれており、ハイになる目的で嗅いだり、誤って吸い込んだりすると、脳障害や病気の原因となることがあります。
Q:家庭でのりを作る別の方法はありますか?
A: はい、小麦粉と水を混ぜれば、家庭で簡単な糊を作ることができます。
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