"God Is a Woman"(文語体表記)は、アメリカの歌手アリアナ・グランデの4枚目のスタジオ・アルバム『Sweetener』(2018年)に収録されている楽曲。2018年7月13日に、「No Tears Left to Cry」に続くアルバムからの2枚目のシングルとしてリリースされた曲である。本作は、女性としての力強さと性的な自己決定権を神格化するような比喩を用い、宗教的イメージとフェミニニティ(女性性)を重ね合わせた歌詞が特徴的である。
楽曲はポップとトラップ/R&Bの要素を融合したサウンドで、呼吸音のようなボーカル表現やハーモニー、厚みのあるビートが印象的。歌詞は直接的な性的メタファーと精神的・宗教的な語彙を織り交ぜ、「神=女性」という観点から女性の自己肯定とパワーを描き出しているため、称賛と議論の両面を呼んだ。批評家からはプロダクションやグランデのボーカル表現が高く評価される一方、宗教的表現の扱いに対する賛否も見られた。
ミュージックビデオは監督にDave Meyersを迎え、リリース直後に公開された。映像は宗教的モチーフや天体的・宇宙的イメージ、女性的な象徴を大胆に組み合わせ、アリアナを女神視するようなビジュアルで構成されている。これにより楽曲のテーマ性が視覚的にも強調され、話題を呼んだ。
アメリカの歌手、マドンナがこの曲のミュージックビデオで神の声として登場しているという誤情報が一部で流れたが、実際のビデオにマドンナの出演や「神の声」的な役割は確認されていない。公式クレジットや監督の発表でもそのような出演は報告されていないため、出処が不確かな噂と考えられる。
チャート成績と反応
商業的にも成功を収め、本作はイギリス、カナダ、アイルランド、ニュージーランド、オーストラリアでチャートのトップ5に入り、アメリカではトップ10入りを果たした。ストリーミングやデジタル販売でも高い数字を記録し、アルバム『Sweetener』の代表曲の一つとして広く認知されている。
クレジット・制作とライブ
楽曲はアリアナとプロデューサー/ソングライターのチームによって制作され、精緻な音作りとボーカルのレイヤーが特徴である。リリース後は複数のテレビ番組や授賞式、コンサートなどでライブ・パフォーマンスが行われ、映像表現とあいまって楽曲のメッセージ性が支持層に強く訴求した。
文化的影響
"God Is a Woman"は単なるヒット曲にとどまらず、フェミニズムや性的表現、宗教的象徴の再解釈をめぐる議論を喚起した作品として評価されている。歌詞と映像が提示する「神性=女性性」という視点は、ポップミュージックにおける表現の幅を広げる一例として、音楽評論やSNS上でも長く言及され続けている。