座標23°38′s 70°24′w / 23.633°s 70.400°w / -23.633; -70.400

第2アントファガスタ州(スペイン語: II Región de Antofagasta)は、チリの15の一次行政区画のひとつで、国土面積では国内で2番目に大きい地域です。東はボリビア、およびアルゼンチンと国境を接し、西は太平洋に面しています。地域の首都は港町のAntofagastaです。

地理と自然

州は主にアタカマ砂漠の極めて乾燥した地帯からなり、海岸平野、コスタルレンジ(沿岸山脈)、そしてアンデス山脈の高地(アルティプラーノ)へと変化します。代表的な地形・自然現象としては次の点が挙げられます。

  • アタカマ砂漠:世界で最も降水量が少ない地域の一つで、ほとんど降雨がないため塩原や岩石地帯が広がります。
  • サラール(塩湖):特にサラール・デ・アタカマ周辺は淡水に乏しい一方で、炭酸塩やリチウム資源を含む塩水が存在し、重要な資源地となっています。
  • 間欠泉と高地の景観:エル・タティオ間欠泉など、アンデス高地ならではの景観や地熱活動が見られます。
  • ロア川:チリ最長の河川ロア川が地域を横断し、沿岸部やオアシスに水資源をもたらしています。

気候

全体として非常に乾燥していますが、海岸部では海霧(カマンチャカ)により沿岸生態系が形成され、日中と夜間の気温差が大きいのが特徴です。高地では寒冷で昼夜の気温差がさらに大きく、冬季は降雪する山地もあります。

人口と主要都市

面積は約12万6千平方キロメートル程度で人口は沿岸都市と鉱山都市に集中しています。主要都市には以下があります。

  • Antofagasta(州都):港湾、商業、サービスの中心。港湾活動や工業が盛んです。
  • カルマ(Calama):大規模銅山に近く、鉱山関連の居住・サービス拠点として発展。
  • トコピージャ(Tocopilla)、メヒジョネス(Mejillones)などの沿岸都市も港や漁業、工業で重要です。

経済(概観)

鉱業が地域経済の中核であり、とくに銅の生産量は国内外で重要です。代表的な大規模鉱山にはエスコンディダ(Escondida)やチュキカマタ(Chuquicamata)などがあり、雇用や輸出収入の主要源となっています。近年はリチウム資源開発(サラール周辺)や関連産業の重要性も高まっています。沿岸部では港湾業、物流、工業、そして一部漁業も行われています。

交通・インフラ

  • 主要道路はパンアメリカンルート(Ruta 5)や高地を結ぶ国境路線で、貨物・旅客輸送の要となっています。
  • 鉄道では歴史的に鉱石輸送用の路線(例えばアントファガスタ・ボリビア鉄道)が存在します。
  • 空路ではカルマのエル・ロア空港(El Loa、CJC)やアントファガスタの空港(Andrés Sabellaなど)が国内外の乗客輸送に利用されています。
  • 国境通過点としては高地の峠道(例:Paso de Jama など)を通じてアルゼンチンやボリビアと連絡しています。

歴史と国境

この地域は先住民(リカン・アンタイ、いわゆるアタカメーニョ)文化の地であり、スペイン植民地時代を経て19世紀後半の太平洋戦争(戦役)で領有が変わりました。戦後、現在のようにチリの一部となり、その結果として現在ボリビアは海への直通路を失い内陸国となっています。こうした歴史は今日の国境・経済関係にも影響を与えています。

観光・保護地域

サン・ペドロ・デ・アタカマ周辺は考古学的遺産や自然景観で人気の観光地です。ロス・フラメンコス(Los Flamencos)自然保護区や高地の温泉、間欠泉、塩原景観、星空観察などが観光の目玉となっています。乾燥した気候と高地のクリアな大気は天文観測にも適しており、北部チリ一帯は世界的に重要な観測地点として知られています。

文化

先住民の伝統や鉱業労働者文化が混ざり合う独特の文化圏です。現地では伝統的な祭礼や手工芸、考古学的遺跡の保存が行われています。

以上は州の概要です。気候・資源・歴史的背景が密接に結びついた地域であり、チリ国内外の経済・地政学において重要な役割を果たしています。