人文学先端技術研究所(IATH)|バージニア大学のデジタル人文学研究センター
人文学先端技術研究所(IATH)は、1992年に設立されたバージニア大学のデジタル人文学研究センター。デジタルツール、標準、SNACなどのプロジェクトを開発し、研究、保存、アクセスを支援する。
概要
人文学先端技術研究所(Institute for Advanced Technology in the Humanities、IATH)は、バージニア大学を拠点とする研究センターである。情報技術を人文学の研究、教育、保存に応用することに重点を置く。学術研究とコンピューティングの接点で活動し、一次資料、アーカイブ資料、文化遺産を、利用しやすく機械可読なデジタル資源へと変換するプロジェクトを支援している。
沿革と発展
IATHはIBMからの初期資金提供を受け、1992年に設立された。設立当初から、データモデリング、デジタル画像化、メタデータの実践といった技術的手法を、従来は印刷物による研究が主流であった議論に取り入れることを目指した。長年にわたり同研究所は、新たなツールが人文学資料の解釈、教育法、長期的な管理保全をどのように変えるかを探究する教員、司書、技術者、学生の共同作業の拠点となってきた。
主要プロジェクトと貢献
IATHの注目すべき取り組みの一つは、一般にSNACと呼ばれるSocial Networks and Archival Contextリソースの開発における役割である。協力組織との連携により開始されたSNACは、アーカイブ記述を集約し、個人および団体に対する典拠管理を確立するとともに、伝記的データをアーカイブ所蔵先の位置情報に結び付ける。データベースは個人に一意の識別子を付与し、人、文書、図書館の間のつながりを記録する。2016年までにSNACには約250万件のエントリーが収録され、複数機関のアーカイブ・メタデータを統合・標準化した場合に可能となる規模を示した。
手法、標準、サービス
IATHは、入念なメタデータ作成、テキストのエンコーディングとマークアップ、一次資料のデジタル化、リンクトデータの技法、ウェブベースの出版など、多様なデジタル実践を用いるプロジェクトを支援する。研究所は図書館、アーカイブ、学術出版者と緊密に協力し、資源の発見と再利用を可能にする相互運用性を促進している。代表的なサービスには、プロジェクトのコンサルティング、学術校訂版のためのカスタム・ウェブプラットフォーム開発、データ管理と保存に関する助言が含まれる。
活動例
- 検索可能で注釈を備えた写本・テキストのデジタル版を開発する。
- 研究と教育のため、人、場所、出来事、出版物を結び付けるデータベースを作成する。
- 長期的なアクセスを確保するため、デジタル保存戦略とメタデータ標準について助言する。
- 人文学研究者と技術者を結び付けるワークショップや共同作業環境を提供する。
意義と特徴
IATHは、大学を基盤とするデジタル人文学センターの早期から継続する事例として認知されている。研究者、アーカイブ、コンピューティングの専門家を結び付けるパートナーシップを重視したことは、典拠管理やリンクされたアーカイブ記述といった実践を機関横断で定着させる一助となった。SNACや多数の小規模な取り組みを通じて、同研究所はアーカイブ資料の発見可能性を高めるとともに、研究者が歴史資料に新たな問いを投げかけることを可能にする手法に貢献している。
研究所とその活動についての詳細は、同研究所のプロジェクトページ、およびウェブサイト上の技術的アプローチに関する説明を参照。IATHの概要、人文学における情報技術の背景、ならびに人文学に関する一般的な資料がある。
関連項目
著者
AlegsaOnline.com 人文学先端技術研究所(IATH)|バージニア大学のデジタル人文学研究センター Leandro Alegsa
URL: https://ja.alegsaonline.com/art/47489
出典
- books.google.co.uk : Archival Arrangement and Description: Analog to Digital
- books.google.co.uk : Gateways to Knowledge: The Role of Academic Libraries in Teaching, Learning, and Research
- news.virginia.edu : "For UVA Researchers, No Ambition is Too Bold"