ロモノーソフ(旧オラニエンバウム)—サンクトペテルブルク近郊の宮殿と歴史都市
ロモノーソフ(旧オラニエンバウム)—サンクトペテルブルク近郊の18世紀宮殿と歴史街、色ガラス産業やストラヴィンスキー生誕地を巡る旅ガイド。
ロモノーソフは、ロシアのサンクトペテルブルク近郊の町です。かつてはオラニエンバウムと呼ばれていた。これはドイツ語で「オレンジの木」を意味する名前で、かつては王侯貴族のためのオランジェリー(温室)が置かれ、遠い国から輸入した植物が栽培されていました。オラニエンバウムは色ガラスを作ることで有名だった時期もあり、町には工房や職人の記録が残っています。
1948年、町はロシア名の「ロモノーソフ」に改名されました。新しい名称はロシアの科学者・博物学者であるミハイル・ロモノーソフ(M. V. Lomonosov)を記念したものです。
歴史と建築
18世紀初頭に建てられた旧宮殿が今も残っているほか、広い庭園や付随する小規模な宮殿群、噴水や彫刻などが点在します。これらは18〜19世紀の宮廷文化を伝える重要な文化遺産で、建築様式にはヨーロッパの影響とロシア独自の要素が混ざっています。現在は多くの建物や庭園が保存・修復され、一般に公開されている場所もあります。
第二次世界大戦と保存状況
サンクトペテルブルク周辺の他の有名な宮殿とは異なり、この宮殿は第二次世界大戦中にドイツ軍に占領されることはなかったため、比較的被害が軽微で済みました。実際、オラニエンバウム周辺は「オラニエンバウム橋頭堡」としてソ連軍の前線の一部となり、戦時中も一部が防衛ラインとして機能していました。そのため、戦後の修復作業を経て当時の景観や建築がよく残されています。
文化と見どころ
旧宮殿と公園群は散策に適しており、四季折々の景色を楽しめます。博物館の展示では宮廷生活や当時の美術工芸品、庭園設計の資料などが紹介されています。周辺には歴史的な通りや地元の小さな博物館、展望できる海岸線もあり、のんびりとした滞在が可能です。
作曲家イーゴリ・ストラヴィンスキーは、オラニエンバウムで生まれました(1882年)。彼の生誕地としての側面も町の文化的な魅力の一つです。
訪問のヒント
- 見学は季節によって開館時間が変わることがあるため、事前に博物館・宮殿の公式案内を確認してください。
- 敷地内は広いので、歩きやすい靴を用意すると便利です。
- ガイドツアーに参加すると、建築の細部や歴史的背景をより深く理解できます。
ロモノーソフ(旧オラニエンバウム)は、サンクトペテルブルク近郊の観光や歴史散策に適した場所です。豊かな庭園文化、保存状態の良い宮殿建築、そして音楽や工芸にまつわる歴史的背景が訪問者を惹きつけます。

ロモノーソフ市門

ロモノーソフがある場所を示す地図
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