動脈硬化とは?主な3タイプ・症状と予防法をわかりやすく解説

動脈硬化の原因・3タイプ別症状と分かりやすい予防法を解説。生活習慣でリスクを減らし、脳卒中・心臓発作を防ぐ実践ガイド。

著者: Leandro Alegsa

動脈硬化とは、動脈の病気のことです。動脈の壁が肥厚して硬くなり、弾力性と呼ばれる伸びやかさを失います。

大きく分けて3つのタイプがあります。

  • アテローム性動脈硬化(粥状動脈硬化)。最も一般的なタイプです。通常はコレステロールや脂肪分、細胞の老廃物、カルシウム、フィブリンなどからなるプラークが動脈内に溜まり、動脈の内腔(血が流れる管)が狭くなることで血流が障害されます。大~中規模の動脈(冠動脈、頸動脈、下肢動脈など)に好発します。
  • 中膜性(モンケベルグ)動脈硬化。動脈の中膜(血管壁の中層)に石灰化が生じて血管が硬くなるタイプです。狭窄(内腔の狭まり)を強く起こさないことが多いものの、血管の弾力を失わせます。原因としてはカルシウム沈着が関与します。
  • 細小動脈硬化(細動脈硬化)。高血圧や糖尿病などが原因で、体の細い動脈や細動脈に障害が生じます。主に臓器の微小血流が障害され、腎臓や網膜などへの影響が問題になります。

症状と合併症

動脈硬化そのものは初期には無症状のことが多いですが、進行すると臓器ごとに血流不足に基づく症状や合併症が現れます。

  • 脳:一過性のめまい、しびれ、言語障害、一時的な視野障害など。血栓やプラークの破綻で血流が急に途絶えると、脳卒中になったり、長期的な脳機能障害を招くことがあります。
  • 心臓:胸痛(狭心症)、息切れ、安静時の痛みや重症化すると急性の心筋梗塞(心臓発作を起こす)につながります。
  • 下肢:歩行時の痛み(間欠性跛行)、潰瘍や治りにくい傷(重度の場合は壊死や切断のリスク)。
  • 腎臓:慢性腎機能低下、高血圧の増悪、蛋白尿。
  • その他:持続的な血流低下は認知機能低下や生活の質低下を招くことがあります。

原因と主な危険因子

動脈硬化は加齢の影響を受けますが、生活習慣や持病が進行を早めます。主な危険因子は次の通りです。

  • 喫煙:血管内皮を傷つけ、プラーク形成を促進します。
  • 肥満、運動不足:脂質代謝や血圧、血糖に悪影響を与えます。
  • 高血圧、糖尿病、高コレステロール血症(脂質異常)などの生活習慣病。
  • 家族歴(遺伝的要因)、加齢、慢性炎症、慢性腎臓病など。

診断で行われる検査

症状やリスクに応じて以下の検査が行われます。

  • 身体診察(血圧測定、脈拍、足の触診など)
  • 血液検査(脂質、血糖、腎機能、炎症マーカーなど)
  • 心電図、心エコー
  • 頸動脈エコー、下肢動脈の血流検査、ABI(足関節上腕血圧比)
  • CTアンギオ、MRアンギオ、血管造影(必要時の詳細評価や治療目的)

治療と管理

治療は「リスク因子の修正」と「症状や臓器障害に対する治療」の両輪で進められます。

  • 生活習慣の改善:禁煙、適正体重の維持、塩分・飽和脂肪を控えたバランスの良い食事、週に中~高強度の有酸素運動を合計で約150分程度(医師の指示に従う)を目安にするなど。食事はコレステロールや飽和脂肪の少ないものを中心にすることが勧められます。
  • 薬物療法
    • スタチン(LDL低下薬)などの脂質改善薬:リスクに応じて目標値を設定します。患者さんの中には、血液中のコレステロール量を下げる薬を服用する人もいます。
    • 抗血小板薬(アスピリン等):二次予防や一部の高リスク群で使用。
    • 降圧薬(ACE阻害薬、ARB、カルシウム拮抗薬など)や糖尿病治療薬:血圧・血糖の適正管理が重要です。
  • 侵襲的治療(必要時):血管の狭窄・閉塞が重度で症状が改善しない場合、経皮的血管形成術(ステント留置)、血栓除去、血管バイパス術、内膜剥離術などの外科的・血管内治療が検討されます。

予防のポイント

  • 禁煙:最大の予防効果が期待できます。
  • 食事:野菜・果物・魚を多く、飽和脂肪・加工食品・塩分を控える。
  • 運動:有酸素運動と筋力トレーニングの併用。無理のない範囲で継続することが重要。
  • 定期検診:血圧、血糖、脂質を定期的にチェックし、早期に対処する。
  • 体重管理とストレス対策、適切な睡眠も有効です。

こんなときはすぐに受診を

  • 突然の片側の手足のしびれや麻痺、言葉が出にくい、強いめまいなど(脳卒中の可能性)。
  • 胸の強い圧迫感や痛み、息切れ(心臓発作の可能性)。
  • 歩行時に下肢が痛んで歩けない、脚の傷が治らない。
  • 血圧や血糖、脂質の自己管理が難しい、生活習慣病を指摘された場合。

動脈硬化は放置すると重大な合併症を招き得ますが、生活習慣の改善や適切な医療管理で進行を抑え、リスクを大きく下げることが可能です。気になる症状やリスク要因があれば、早めに医療機関で相談してください。

動脈硬化の動脈への影響を示す図。Zoom
動脈硬化の動脈への影響を示す図。

質問と回答

Q: 動脈硬化とは何ですか?


A:動脈硬化とは、動脈の壁が厚くなり、硬くなり、弾力性が失われた動脈の病的な状態のことをいいます。

Q: 動脈硬化の3つの主なタイプは何ですか?


A: 動脈硬化の主な3つのタイプは、アテローム性動脈硬化症、メンケベルク性動脈硬化症、動脈硬化性動脈硬化症です。

Q:アテローム性動脈硬化症とは何ですか?


A: 動脈硬化は、最も一般的な動脈硬化のタイプです。動脈内にコレステロール、脂肪分、細胞の老廃物、カルシウム、フィブリンなどからなるプラークが蓄積し、動脈が狭くなることです。

Q: メンヘラ動脈硬化症とは何ですか?


A: メンケベルグ動脈硬化症は、カルシウムの沈着により動脈の中間層が硬くなるタイプの動脈硬化症です。

Q: 動脈硬化とは何ですか?


A: 動脈硬化は、体の細い動脈に影響を及ぼす動脈硬化の一種です。

Q: 動脈硬化の影響にはどのようなものがありますか?


A: 動脈硬化の影響により、規則的な血流が不足し、めまい、しびれ、言葉が不明瞭になるなどの症状が現れます。血栓ができるとさらに血流が滞り、脳卒中や心筋梗塞になる危険性があります。

Q: 動脈硬化はどのように予防することができますか?


A: 動脈硬化は、喫煙、肥満、運動不足などのリスクを減らすことで予防することができます。医師は、コレステロールや飽和脂肪酸の少ない食事など、ダイエットや運動を勧めます。患者さんによっては、血液中のコレステロールの量を減らす薬を服用することもあります。


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