サンバガエル属(Alytes)
サンバガエル属(Alytes)は、ヨーロッパとアフリカ北西部に分布する小型のカエル類の属である。雄は発生中の卵を体に付けて運び、オタマジャクシが水に入る準備が整うまで保護することで知られる。
概要
サンバガエルは、Alytes属に属する小型でがっしりした両生類である。独特の子育て行動にちなみ、英語では一般に「midwife toad(助産師ヒキガエル)」と呼ばれる。英名には「toad(ヒキガエル)」が含まれるが、分類上は真のカエル類であり、ほかのカエルの属とともに扱われることが多い。雄が孵化まで卵を運ぶ行動で特に知られ、この点で多くの両生類と異なる。
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5 画像形態的特徴
サンバガエルは体つきがコンパクトで、比較的乾いた粒状の皮膚をもち、ヒキガエルに似た外見を示す。丸みを帯びた体、短い四肢、岩場や落ち葉の堆積した環境に溶け込む保護色が典型的な特徴である。多くの種は繁殖期以外には主として陸上で生活することに適応しており、夜間により活発になる。
繁殖と親による保護
これらのカエルを特徴づける性質の一つは、雄が卵の世話を担うことである。求愛と体外受精の後、雄は受精卵の連なりを集め、自身の後肢または腰部に巻き付ける。そして、胚が孵化に近づくまで卵を運搬する。雄は卵を湿った状態に保ち、捕食者や乾燥から守った後、オタマジャクシが現れて泳ぎ去る水辺へと運ぶ。この行動が英名の由来であり、両生類における父性的な子の保護の代表例である。
分布と生息地
本属の種はヨーロッパの広い地域と、アフリカ北西部の一部に分布する。乾燥した地中海性の斜面や岩の露頭から、草地、森林まで多様な環境を利用し、池、流れの緩やかな小川、人工貯水池など、近くに繁殖用の水域がある場所を選ぶことが多い。繁殖期以外に陸上で暮らす習性のため、陸域と水域の両方の環境変化の影響を受けやすい。
分類と研究の経緯
サンバガエルは歴史的にはDiscoglossidae科に置かれていたが、現在では分類体系に応じて近縁の科に扱われることが多い。遺伝学的研究の進展に伴い、この属とその類縁関係は見直されてきた。認められている種は複数あり、一般にはおよそ7種とされ、分布や生態には違いがある。
重要性と保全
サンバガエルは昆虫を捕食することで生態学的に役立つ役割を果たし、環境の健全性を示す指標でもある。多くの両生類と同様に、生息地の喪失、汚染、移入された捕食者、疾病の脅威にさらされている。保全の取組は、繁殖地の保護、陸上生息地の管理、個体群減少を早期に把握するための監視に重点を置く。本属と保全状況については、両生類の一般的資料および地域ごとの種の解説を参照されたい(Alytesの概要、カエルに関する資料、親による保護の研究、分類学上の注記、ヨーロッパでの分布、北アフリカでの分布)。
関連項目
著者
AlegsaOnline.com サンバガエル属(Alytes) Leandro Alegsa
URL: https://ja.alegsaonline.com/art/64765