モアとは:ニュージーランドの絶滅した巨大飛べない鳥 — 種類・生態・絶滅の歴史

ニュージーランドの巨大飛べない鳥・モアの全貌を解説。種類、身体特徴、生態、マオリとの関係、約500年前の絶滅の歴史を詳述。

著者: Leandro Alegsa

モアは大きな飛べない鳥で、ニュージーランドに固有に分布していましたが、現在はすっかり絶滅しています。化石や骨格の記録から、かつては多様な形態と大きさの種が存在したことがわかっています。

種類と大きさ

伝統的にはモアは69とされてきましたが、分類は研究の進展により変動しており、分子系統解析などで種数や系統関係の解釈が更新されています。最も知られる大型種はディノルニス属のモアです。 首を伸ばしたときの高さが約3.6メートル、体重が最大で約200〜230キログラムに達した個体も記録されています。多くの種で雌の方が雄より大きいという顕著な性的二形が見られました。

形態と生態

  • 翼は退化しており、飛行はできません。胸骨の構造も飛翔に適したものではありません。
  • 主に草食性で、葉・枝・果実・種子などを食べていたと考えられています。長い首を使って低木や地表の植生を採食しました。
  • 繁殖は卵生で、大きな卵を一つまたは少数産んだ種もあり、巣や繁殖行動の痕跡は考古学的にも確認されています。
  • 捕食者としては大型の猛禽類(例えばハースの鷲)が幼鳥や小型種を捕らえていたことが知られています。

人間との関係と絶滅の歴史

約1000年前にオセアニアから移住してきたマオリ族は、ニュージーランド到来後まもなくモアを主要な食料資源の一つとして狩猟しました。モアを狩った痕跡のある遺跡や加工された骨や羽の出土は、ニュージーランド各地で見つかっています。

人間による過剰な狩猟、森林の火入れなどによる生息地の破壊、さらに導入された外来種(ネズミや犬など)による繁殖成功率の低下が重なり、モアは短期間で個体数を減らしました。多くの研究は、モアの絶滅が13〜15世紀(おおむね今から約500〜800年前)にかけて起きたと結論づけています。モアの消失は、それを主要な餌としていたハースの鷲の絶滅にもつながりました。

化石・遺跡・研究の成果

ニュージーランドの泥炭層や洞窟、湖底堆積物などから多くの骨格や卵殻が発見され、保存状態の良い標本からは古環境の復元や食性の推定が可能になっています。近年の古DNA解析により、モアの種間関係、性差、分布変化などが詳しく明らかになりつつあります。これらの研究は単に分類学的な知見にとどまらず、島嶼生態系における人為的影響の例として重要な教訓を提供しています。

文化的意義と遺産

マオリ文化においてモアは食料や衣料(羽毛を用いたクロークなど)、道具(骨を用いた器具)といった実用面だけでなく、口承や伝承の題材にもなっています。今日では化石標本や考古学資料が博物館に収蔵され、教育や研究、観光資源として保存されています。

現代への教訓

モアの絶滅は、孤立した島嶼生態系が外来種や人間の活動に対して非常に脆弱であることを示す代表例です。現在進行中の生物多様性の保全では、モアの事例から学んだ生息地保全、外来種対策、持続可能な利用の重要性が改めて強調されています。

参考・関連項目:最近の絶滅(これもほとんどが鳥類)は、生息地の変化や外来の影響であることが多い、という点も合わせて理解しておくとよいでしょう。

狩られるモア族(ハインリッヒ・ハーダー撮影Zoom
狩られるモア族(ハインリッヒ・ハーダー撮影

キウイ、ダチョウ、ディノルニスとその卵の比較Zoom
キウイ、ダチョウ、ディノルニスとその卵の比較

大きな鳥

質問と回答

Q:モアとは何ですか?


A:モアはニュージーランドにのみ生息していた翼のない大きな鳥で、現在はすべて絶滅しています。

Q:モアには何種類いましたか?


A:モアには9種(6属)いました。

Q:モア属の中で最も大きく、最もよく知られているのは何ですか、また、どのくらい大きくなったのですか?


A:モア属の中で最も大きく、よく知られているのはディノルニスで、高さ3.6メートル、重さ230キログラムにもなりました。

Q: マオリ族がニュージーランドにやってきたのはいつ頃ですか?


A: マオリ族がオセアニアからニュージーランドにやってきたのは約1000年前で、当時は南島を中心にモアが多く生息していました。

Q:ニュージーランドでモア猟の証拠となる遺跡はあったのでしょうか?


A:はい、モア猟の証拠となる遺跡は、ニュージーランド全土にあります。

Q:モアの絶滅の原因は何ですか?


A:モアはハーストワシの狩猟には耐えたものの、マオリ人の食用には耐えられなかったのです。最近の絶滅は、生息地の変化や外来種によるものです(これも主に鳥類)。

Q: 最近の絶滅の例にはどのようなものがありますか?


A: 最近の絶滅(主に鳥類)は、生息地の変化と外来種によって引き起こされています。


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