オクシタニーOccitanie、Occitan: Occitània、Catalan: Occitània)は、フランスの旧州ラングドック=ルシヨンとミディ=ピレネーから2016年1月1日に誕生した行政地域である。ラングドック・ルシヨン・ミディ・ピレネー地域は仮称である。

2016年9月28日、オクシタニアOccitanie)という名称が、2016年9月30日より地域の新名称として承認されました。

オクシタニー地方は、オクシタニア地方という広い文化圏と混同されないようにする必要があります。

概要

行政中心(州都): トゥールーズ(Toulouse)。
成立: 2016年1月1日(旧州ラングドック=ルシヨンとミディ=ピレネーの合併)。
名称の確定: 2016年9月28日に「Occitanie(オクシタニア)」が新名称として承認され、2016年9月30日から使用開始。

地理と人口

オクシタニアはフランス南部に位置し、地中海沿岸からピレネー山脈に至るまで南北に広がる広大な地域です。スペイン(カタルーニャ)およびアンドラと国境を接し、北は新しい地域(Nouvelle-Aquitaine、Auvergne-Rhône-Alpesなど)と隣接します。地形は平野、丘陵、地中海沿岸、山岳地帯(ピレネー)と多様で、気候も地中海性気候から山岳性気候まで変化します。

面積: 約72,000 km²(国内でも大きな地域の一つ)。
人口: 数百万人規模で、主要都市にはトゥールーズ、モンペリエ、ニーム、ペルピニャン、ベジエ、カルカソンヌなどがある。

行政区画

オクシタニアは複数の県(départements)で構成され、合計で13県が含まれます。主な県名(番号)を挙げると:

  • Ariège (09)
  • Aude (11)
  • Aveyron (12)
  • Gard (30)
  • Gers (32)
  • Haute-Garonne (31)
  • Hérault (34)
  • Lot (46)
  • Lozère (48)
  • Hautes-Pyrénées (65)
  • Pyrénées-Orientales (66)
  • Tarn (81)
  • Tarn-et-Garonne (82)

経済・産業

経済は多様で、航空宇宙産業(トゥールーズ周辺でAirbusを中心としたサプライチェーンが重要)、農業(ワイン生産地ラングドックなど)、観光業(地中海沿岸やピレネー、歴史都市への観光)、食品加工、化学・製造業などが主な柱です。ワイン生産は地域経済と文化の重要な一部で、ローカルなワイン産地が多数あります。

文化・言語・観光

地域名が示す通り、オクシタニアはオクシタン語(Occitan)文化圏の中心に位置します。オクシタン語は地域の伝統言語であり、Occitàniaなどの名称にも反映されています。また、ピレネー東部(Pyrénées-Orientales)ではカタルーニャ文化・カタルーニャ語の影響も強く、言語的・文化的多様性が特徴です。

観光資源は豊富で、地中海沿岸のビーチ、ピレネーの山岳観光、ローマ時代・中世の史跡が多数存在します。代表的な世界遺産や見どころには、Pont du Gard、Canal du Midi、カルカソンヌの中世都市などがあり、ワインツーリズムや歴史散策が盛んです。

名称に関する注意点

行政地域としての「オクシタニア(Occitanie)」は、歴史的・文化的に使われる広域概念「オクシタニア(Occitania)」と名称が近く、混同されやすい点に注意が必要です。後者はフランス南部のみならず、スペイン北東部やイタリア北西部にまたがる広いオクシタン語圏を指すことがあります。行政名としての使用は2016年に確定しましたが、文化的文脈ではより歴史的・言語的な意味合いが強くなります。

その他

地域議会はトゥールーズにあり、地域開発、交通、教育、経済支援などの分野で政策を展開しています。高速鉄道(TGV)や主要道路、港湾・空港を通じて国内外と結ばれており、特にトゥールーズ空港は国際交流・産業面での要衝です。

以上はオクシタニア(Occitanie)行政地域の主な特徴と概観です。地域の広がり・歴史・文化の重なりを理解することで、行政地域としての「オクシタニア」と伝統的な「オクシタニア(オクシタン文化圏)」の違いを把握できます。