座標。35.5° N 98° W

オクラホマ(発音/ˌoʊkləˈhoʊmə/)は、アメリカ合衆国の中央部、南部に位置する州です。州は約68,667平方マイル(177,847キロ2)の土地面積をもち、人口は2010年の国勢調査で約3,751,351人でした。2020年の国勢調査では約3,959,353人と報告され、人口順位は全米で28番目、面積順位は20番目です。州名はチョクトー族の言葉に由来し、okla(人々)とhumma(赤い)を組み合わせたもので、「赤い人々」を意味するとされます。1907年11月16日にインディアン準州とオクラホマ準州が合併してアメリカ合衆国の一部となり、46番目の州として加盟しました。州都であり最大の都市はオクラホマシティです。州民は一般にオクラホマ人、俗にオキーズ(Okies)と呼ばれます。

地理と自然環境

オクラホマ州は地形と生態系が多様で、州西部には平坦な大平原、中央部には牧草地と小さな丘陵、東部には樹木の多い森林地帯が広がります。北東部には奥丘陵(Ozark Plateau)の端があり、州の最高地点は黒メサ(Black Mesa)などがあります。主要河川にはアーカンソー川、レッド川、カンザス川などがあり、パンハンドルと呼ばれる西端の細長い部分も州域に含まれます。州の大部分は大平原に位置し、農業に適した土地が広がっていますが、同時に竜巻が多発する「トルネード・アレイ(Tornado Alley)」に含まれ、激しい嵐や季節的な洪水、干ばつなどの厳しい気象条件にしばしば見舞われます。また、油田および地下水の採取に伴う地震活動が増加している地域もあります。

歴史の概要

この地域には長くネイティブアメリカンの多数の部族が居住してきました。19世紀には連邦政府による強制移住(移住路や「涙の道」)で多くの部族がこの地に移され、後に「インディアン準州」として指定された地域がありました。19世紀後半から20世紀初頭にかけては、土地公開(Land Run)や入植、牛追いの道(trail)の通過地としての役割がありました。20世紀初頭の油田開発は経済を大きく変え、1920年代の油田ブームや1930年代のダストボウル(干ばつと土壌浸食)などが地域社会に強い影響を与えました。州の歴史にはネイティブアメリカン諸部族の自治、土地政策、経済開発といったテーマが繰り返し登場します。

経済

オクラホマ州は天然ガスや石油などのエネルギー資源に恵まれ、歴史的にエネルギー産業が経済の中心でした。加えて広大な農地を背景に、食料の大生産地として小麦、牛肉、豚肉、家禽、生乳などの農畜産業が重要です。州内ではさらに航空産業、エネルギー(再生可能エネルギーを含む)、通信、バイオテクノロジーの分野で大規模な産業が発展しています。主要な経済圏はオクラホマシティとタルサ(Tulsa)で、両都市圏に州人口の約60%が集中しています。2000年代中盤には所得や国内総生産(GDP)が比較的高い伸びを示した時期もあり、経済の多角化が進められています。

人口・言語・宗教

オクラホマ州の文化遺産は多様な民族の子孫によって作られており、移民としてのドイツ人、アイルランド人、イギリス人のほか、長年にわたって多くのネイティブアメリカンの部族が暮らしています。州内では25以上のネイティブアメリカンの言語が話されており、米国の州の中でも特に多くの先住民言語が維持されています。宗教面では多くの住民が福音主義系のキリスト教を信仰し、オクラホマはバイブルベルトの一部として知られています。政治的には全般に保守的とされる一方で、歴史的に有権者登録では民主党が最も多かった時期もあり(地域や年代による差があります)、近年の投票行動は共和党が強い傾向にあります。

文化・芸術

ネイティブアメリカン文化は州のアイデンティティの重要な一部で、各部族が伝統行事や博物館、言語復興プログラムを通じて文化を継承しています。西部開拓やカウボーイ文化も根強く、ロデオやカントリーミュージック、牧場文化が観光資源としても注目されます。都市部では美術館や音楽、演劇などの文化施設も充実しており、タルサのフィルブルック美術館やオクラホマシティの国立カウボーイ&西部遺産博物館などが代表的です。

行政・政治

州政府は三権(行政府、立法府、司法府)により構成され、州知事が行政の長です。連邦議会への議席は上院2、下院は州の人口に応じた人数が割り当てられます。地域ごとに経済的・文化的差異があり、都市部と農村部で政治的志向も異なることが多いです。

交通・教育

主要な幹線道路にはI‑35、I‑40、I‑44などが通り、州内外の陸路交通を支えています。主要空港にはオクラホマシティのWill Rogers World Airportやタルサ国際空港があります。高等教育機関としてはUniversity of Oklahoma(ノーマン)、Oklahoma State University(スティルウォーター)などがあり、研究・教育の拠点となっています。また多数のコミュニティカレッジや専門学校も州内各地で教育を提供しています。

観光・自然保護

ルート66の歴史的遺産、丘陵地帯や湖沼、国立・州立公園など自然や歴史を楽しめる場所が多くあります。アウトドア活動(ハイキング、釣り、狩猟、ボート遊びなど)や文化イベント、部族主催のフェスティバルが観光資源として重要です。

課題と展望

将来的にはエネルギー資源の持続可能な利用、経済の多角化、教育と医療サービスの地域間格差の是正、そしてネイティブアメリカン諸部族との協力を含む社会的課題の解決が主要なテーマとなります。また気候変動や地下水利用、地震リスクの管理も地域政策上の重要事項です。

総じて、オクラホマ州は豊かな天然資源と多文化的な歴史を持ち、農業とエネルギーを基盤にしながら都市のサービス産業や技術分野へと経済基盤を広げている州です。