柵状細胞:葉の光合成を担う葉肉細胞
柵状細胞は葉の上部葉肉にある、葉緑体を多く含む特殊な光合成細胞である。海綿状葉肉とは異なり、光の捕捉に適応しており、広葉植物で一般的に見られる。
概要:柵状細胞は、植物の葉の上部に位置する、細長く光合成を活発に行う細胞である。葉肉の一部を構成し、植物の光合成によって光エネルギーを化学エネルギーへ変換する主要な場となる。
構造と適応:各柵状細胞には、多数の葉緑体、大きな中央液胞、比較的薄い細胞壁がある。柱状の形と、上部の表皮およびクチクラの直下で密に配列する性質により、下層組織への遮光を抑えながら光の捕捉を最大化する密な層がつくられる。
特徴と機能
柵状細胞は通常、葉の表面直下に一層または複数層、密に並ぶ。光子の捕捉と二酸化炭素の固定に特化しており、葉緑体は細胞内を移動して光吸収を最適化したり、強い光の下で光損傷を避けたりすることができる。海綿状葉肉と比べると、柵状組織は空隙が少なく、葉緑体の密度が高い。
変異と例
柵状層の厚さは、種や生育条件によって異なる。日光にさらされる葉では、複数の柵状層や細胞当たりのより多くの葉緑体が発達することが多い一方、陰地の葉では柵状組織が薄い。多くの単子葉植物、たとえばイネ科植物では、双子葉の広葉植物ほど柵状層が明瞭ではない。
重要性と区別
- 大部分の広い葉において、炭素固定が主に行われる場所である。
- 空隙を設けて気体の拡散を促す海綿状葉肉とは区別される。
- 効率的な光の捕捉に適応しているが、二酸化炭素の供給については気孔コンダクタンスと下層組織に依存する。
柵状細胞は、葉の組織が光の捕捉、ガス交換、水分関係の均衡を取るためにどのように特殊化しているかを示す明瞭な例である。その配列と葉緑体の含有量は光合成能力と植物の生産性に影響するため、植物生理学、生態学、作物科学でしばしば研究される。
関連項目
著者
AlegsaOnline.com 柵状細胞:葉の光合成を担う葉肉細胞 Leandro Alegsa
URL: https://ja.alegsaonline.com/art/74190