ペニー・レッド:1841年発行の英国1ペニー郵便切手
ペニー・レッドは、ペニー・ブラックの後継として1841年に初めて発行された英国の1ペニー郵便切手。赤色の印刷、ヴィクトリア女王の横顔、隅のチェック・レター、英国郵便史における長期の使用で知られる。
概要
ペニー・レッドは、先行するペニー・ブラックに替わり、1841年に初めて発行された英国の1ペニー郵便切手である。数十年にわたりイギリスにおける標準的な低額国内用切手として用いられ、1879年まで広く使用された。印刷インクを黒から赤へ変更したことで消印が見やすくなり、切手の再使用の危険性が低減された。
画像ギャラリー
2 画像図案と特徴
基本的な図案はペニー・ブラックをほぼ踏襲しており、若年期の肖像を基にした、左向きのヴィクトリア女王の横顔が描かれている。各切手の下隅には、印刷シート上の位置を示す小さな2文字のアルファベットが配されていた。これはしばしば「チェック・レター」と呼ばれる。初期の印刷は無目打で、シートから切り離して使用されたが、その後、世紀半ばの郵便制度改革により導入された目打を持つ例が見られる。
- 色彩:濃い赤褐色から朱色。黒い消印インクが明瞭に見えるよう選ばれた色である(黒色の消印)。
- 肖像:同時代の多くの英国切手に使われた、よく知られるヴィクトリア女王の横顔。
- シートの特徴:隅のチェック・レターと版の違いにより、多数の識別可能な変種が生じた。
歴史と郵便での使用
ペニー・レッドは、ペニー・ブラックの使用経験を踏まえて導入された。当時使われていた赤い消印インクは黒地に印刷された切手では見えにくく、消印を不正に消して切手を再使用しやすいという問題があった。切手の印刷インクを赤に切り替えたことで、郵便職員は強いコントラストを持つ黒インクで消印を押せるようになった。その存続期間中、拡大する英国の郵便制度における需要を満たすため、多数の彫刻版と印刷ロットから製造された。
消印と保安性
ペニー・レッドの使用期間中、消印の方式も変化した。初期にはペニー・ブラックで使われたマルタ十字形の消印具を模した消印が用いられ、その後は黒色の抹消印や数字入りの消印が一般的になった。こうした変化は、消印をより耐久性が高く、認識しやすいものにしようとする取り組みを反映している。赤い切手では黒インクが非常に明瞭に見えるため、再使用の機会は減少した。
収集と意義
ペニー・レッドは、切手収集と郵便史における重要な品目である。数百万枚が印刷されたため、基本形が極めて希少と見なされることは一般にない。しかし、特定の版番号、シート上の位置に由来する版の欠陥、希少な変種は収集家に珍重される。専門家は版とチェック・レターを調べ、個々の切手がどの版で印刷されたかを特定し、製造上の変化を追跡する。保存状態の良い実逓カバー、珍しい消印、特定の版の異常は、関心を集め、より高い価値を持つことがある。
主な相違点
ペニー・レッドを前身および後継の切手と区別する主な点は、赤い印刷インク、黒い消印の視認性、そしてヴィクトリア女王の横顔とチェック・レターが引き続き使われたことである。より技術的または視覚的な詳細を求める読者のために、多くの参考文献やオンライン資料が版の一覧、画像、識別の手引きを提供している。さらに学ぶには、専門カタログや郵便史の案内資料(切手収集の参考文献、博物館の概要資料)などの入門的な資料を参照できる。
関連項目
著者
AlegsaOnline.com ペニー・レッド:1841年発行の英国1ペニー郵便切手 Leandro Alegsa
URL: https://ja.alegsaonline.com/art/75604