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冪級数:定義、収束、応用

冪級数は、係数 a_n をもつ (x−c) の無限多項式です。この記事では、定義、収束半径と収束区間、演算、歴史的背景、主な応用を解説します。

概要:冪級数とは、f(x) = a_0 + a_1(x-c) + a_2(x-c)^2 + a_3(x-c)^3 + ⋯ という形の無限和であり、しばしば f(x) = ∑_{n=0}^∞ a_n(x-c)^n と書かれる。冪級数は数学における中心的な対象であり、代数的な式と関数の解析的な振る舞いを結び付ける。変数 x は中心 c の近くで変化するため、この級数は c を中心とするという。特別な場合である c = 0 の冪級数は、マクローリン級数と呼ばれる。

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定義と基本的性質

各係数 a_n は、第 n 次の冪に与える重みを定めるスカラーである。スカラーは実数、複素数、または文脈によっては p 進数である。係数の列 {a_n} は冪級数を一意に定め、級数が収束する場合には、その和が意味をもつ x の値の集合上で関数を定める。よく知られた位取り記数法、たとえば整数の十進展開は、x を 10 に固定した冪級数として扱うことができる。この解釈では、各桁が係数の役割を果たし、変数は基数に対応する。

収束と収束半径

有限の多項式とは異なり、冪級数が収束するのは中心 c から一定の距離内にある x の値に限られる。収束半径と呼ばれる非負の実数 R が存在し、|x-c|<R では級数は収束する。一方、境界 |x-c|=R 上での収束は、個々の場合について調べなければならない。半径 R は、コーシー=アダマールの公式 R = 1 / (limsup_{n→∞} |a_n|^{1/n}) により係数から計算できる。比の判定法や根の判定法などの標準的な判定法は、具体的な場合の収束の判定と R の決定に用いられる。等比級数 ∑ x^n は R=1 であり、しばしば現れる境界上の振る舞いを示す例である。

演算と解析的帰結

収束区間内では、冪級数は多項式と同様に扱える。他の級数との加算、コーシー積による乗算、項別微分、項別積分が可能であり、得られる級数は同じ収束半径をもつ。この柔軟性により、冪級数は微分方程式を解くことや関数を近似することに実用的な道具となる。ある関数が一点の近傍でその冪級数に等しいとき、その関数はそこで解析的であるという。解析関数は無限回微分可能であり、テイラー係数によって定められる。

歴史、例、応用

  • 歴史的には、冪級数は超越関数を無限多項式で表そうとする試みから生じた。テイラー級数展開は、導関数と係数を結び付ける標準的な方法である。古典的な例と係数の一般公式については、テイラー級数の概念を参照。
  • 代表的な例には、指数関数、正弦関数、余弦関数の級数、および等比級数がある。これらはしばしば、既知の関数の展開として提示される。
  • 組合せ論では、冪級数は数列を符号化する母関数として用いられる。電気工学の記法では、Z変換がこれと密接に関連した形をとる。
  • 数論でも関連する考え方が使われる。位取りによる整数表現やp進数展開は、冪級数の観点から捉えることができる。

重要な区別と注意点

無限回微分可能な関数のすべてが、そのテイラー級数に等しいわけではない。滑らかではあるが解析的ではない関数の例が存在する。解析性はより強い性質であり、関数がある点で解析的であることは、その点で収束する冪級数によって表せることと正確に同値である。複素数、p進数、形式的冪級数など、異なる数体系や環で扱う場合には、収束や形式的な演算の意味も変化する。形式代数では数値的収束を問題にせず級数を研究する一方、解析学では収束が不可欠である。背景と技術的な詳細については、一変数の級数の入門、係数の役割、および数学の発展に関する歴史的解説を参照。

関連項目

著者

AlegsaOnline.com 冪級数:定義、収束、応用

URL: https://ja.alegsaonline.com/art/78546

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