有理数:定義、表記、小数表示と基本性質
有理数とは、分母が0でない二つの整数の商として表せる数である。整数、有限小数、循環小数を含み、実数の中で稠密に存在する。
数学において、有理数とは、二つの整数の商、すなわち分子を0でない分母で割った形で表せる値である。すべての有理数からなる集合は、商という語に由来して、標準的にQで表される。
定義と表記
形式的には、数 r が有理数であるとは、n ≠ 0 を満たす整数mおよび n が存在し、r = m/n と書けることである。このような式を分数という。分子と分母を共通の因子で変えただけの二つの分数は、同じ有理数を表す。既約分数にし、分母を正と定めれば、表し方は一意に定まる。
有理数の例には、分母を1とした整数、3/4のような単純な分数、0.25のように桁数が有限の小数がある。負の有理数と正の有理数はいずれも認められ、有理数は負にも正にもなりうる。また、0も有理数である。
小数表示と無理数との対比
すべての有理数は、有限で終わるか、ある時点から一定の数字の並びを繰り返す小数展開をもつ。たとえば、1/2 = 0.5 は有限小数であり、1/3 = 0.333... は循環小数である。小数展開が終わらず、かつ繰り返しもしない数は無理数と呼ばれる。たとえば√2やπがこれにあたり、整数の商として表すことはできない。
基本性質と演算
- 有理数は通常の加法と乗法について体をなす。加法、減法、乗法、および0でない有理数による除法について閉じている。
- 有理数は実数の中で稠密である。すなわち、異なる任意の二つの実数の間には有理数が存在する。
- 有理数全体は可算集合であり、実数全体の非可算集合とは対照的である。
有理数は代数的な形が単純であるため、代数学、数論、日常的な計算において基本的な役割を果たす。比の正確な表現、分数で指定される測定値、浮動小数点近似よりも正確な有理数演算が望まれる多くのアルゴリズム的計算に用いられる。
歴史的背景と実用上の重要性
量を比によって表すという考え方は、長さ、面積、量を比較していた古代文明にまでさかのぼる。この概念は数世紀を経て、現代の数体系の一部として形式化された。今日の数学とコンピューティングでは、有理数は割合のモデル化、有理関数の構成、可能な場合に正確な答えを与えるために利用される。
重要な区別:有理数と無理数の区別は、実解析における中心的な二分法である。有理数は数列として列挙できる、すなわち可算であるのに対し、無理数は列挙できない。有理数の表現、約分、演算を理解することは、数学をさらに学ぶための重要な基礎となる。
関連項目
著者
AlegsaOnline.com 有理数:定義、表記、小数表示と基本性質 Leandro Alegsa
URL: https://ja.alegsaonline.com/art/81272