この記事では、2016年、共和党大統領予備選の結果と代議員(代議員=誰かを代表して投票する人)の推移についてわかりやすく説明します。共和党大統領予備選挙は、2016年の共和党全国大会に送る代議員を各州ごとに選ぶための一連の手続きです。各州では有権者が候補者に投票し、その得票に応じて候補者が代議員を獲得します。代議員の総数は州や党の規定で決まり、2016年の共和党では過半数となる1,237人を集めることが候補者の指名獲得の目安となりました。
仕組みのポイント
- 予備選には州ごとに「予備選挙(primary)」と「党員集会(caucus)」の違いがあり、投票方法や代議員配分のルールが州によって大きく異なります。
- 代議員の配分方法も州によって、勝者総取り(winner-take-all)または比例配分(proportional)などが使われます。勝者総取りの州では一気に多くの代議員を獲得できます。
- 共和党では民主党の「スーパーデリゲート」と同様の仕組みは限定的で、一部の党幹部などは独自に投票権を持つ場合がありますが、基本的には各州で選ばれた代議員が多数を占めます。
主要な候補者と戦いの流れ
2016年の共和党予備選には多数の候補者が出馬しましたが、主要な候補としては次のような人物が挙げられます:ドナルド・トランプ、テッド・クルーズ、マルコ・ルビオ、ジョン・ケーシック、ジェブ・ブッシュ、ベン・カーソン、カーリー・フィオリーナなど。
予備選の主な出来事(時系列)
- 2016年2月1日:最初の注目州であるアイオワ州の党員集会が行われ、ここではテッド・クルーズが勝利しました。アイオワは勢いをつける重要な舞台です。
- その後の予備選・党員集会を経て、2016年2月〜3月にかけて複数の州で争いが続き、3月1日の「スーパー・チューズデー」では多くの州で代議員が一斉に割り当てられ、候補者ごとの勢力図が明確になっていきました。
- 2016年2月9日〜3月にかけて、ニューハンプシャーやサウスカロライナなどの重要州での勝敗がその後の流れに影響を与え、ドナルド・トランプは複数の州で勝利して支持を拡大しました。
- 2016年5月3日(※結果の受け止めは翌日以降に広がる):インディアナ州予備選での敗北を受け、テッド・クルーズが選挙戦から撤退しました。これに続き他の候補者も次第に撤退し、2016年5月4日、ドナルド・トランプが事実上唯一残った主要候補者となりました。
- 2016年7月19日:2016年の共和党全国大会において、トランプは正式に共和党の大統領候補に指名されました。その後、彼は11月8日の一般選挙で勝利し、大統領に選出されました。
代議員の推移と確定まで
予備選期間中は各候補が州ごとに代議員を積み上げていく「マラソン」です。ある時点で過半数(1,237人)を超えれば、その候補が事実上の指名獲得者(presumptive nominee)となります。2016年はトランプが多くの州で勝利を重ね、他候補が撤退したことから、最終的に必要な代議員多数を確保して指名を確実なものにしました。
なぜ注目されたか
- トランプの勝利は、既成政治への不満や反エスタブリッシュメントの支持を背景にした「外部からの候補者」が勝ち抜いた例として注目されました。
- また、州ごとに異なる代議員配分ルールや早期勝利の影響が、全体の勢力図を大きく左右する様子が典型的に見られました。
まとめ
2016年の共和党予備選は、州ごとの予備選・党員集会で代議員を積み上げていくプロセスで構成され、最終的に候補者が過半数の代議員を確保して全国大会で正式に指名されます。2016年は、複数候補による激しい争いの末、2016年5月にトランプが唯一残る候補となり、7月の全国大会で正式に指名され、11月の大統領選で勝利しました。
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