気圧の尾根(気象学)
気圧の尾根は、周囲より気圧が相対的に高い細長い領域である。下降気流、安定した天気、暖かい状態をもたらし、気圧の谷と対照をなし、大規模な気象パターンで重要な役割を果たす。
概要
気象学における気圧の尾根とは、周囲の環境よりも大気圧が高い、細長く広がる領域である。尾根は地上および上空に現れ、局地的な高気圧の中心に対応する大規模な現象である。天気図では、等圧線または等高度線の張り出しとして示されることが多く、気圧の谷とは反対の性質をもつ。
画像ギャラリー
4 画像構造と形成
尾根は、中緯度の偏西風帯における惑星規模の波動パターン、しばしばロスビー波と呼ばれるものの一部として発達する。上空の尾根は、ジオポテンシャル高度場が北方へ張り出した状態に相当する。尾根の重要な部分には、最も気圧が高い中心線である軸と、気圧傾度および風が変化する両側の斜面がある。
典型的な特徴
- 断熱的に昇温・乾燥する、下降する空気
- 軸付近での弱い風と雲量の減少
- 持続する尾根の下で生じる暖かい時期などの気温偏差
- 移動の遅い尾根やブロッキング高気圧による、晴天で乾燥した状態の長期化
天気への影響と例
尾根は下降気流と安定を促すため、晴天、降水量の減少、日中の昇温の増加と関連する。長く持続する尾根は、多くの地域で熱波、干ばつ、大気質の悪化と結び付けられてきた。また、尾根はその張り出しの周囲へ空気塊を導き、ジェット気流の経路を変化させることで、低気圧や嵐の進路にも影響を及ぼす。
観測と予報
気象学者は、地上気圧図や高層天気図において、等値線のパターンとジオポテンシャル高度を用いて尾根を識別する。予報モデルでは、尾根の増幅と伝播を追跡する。尾根の状態の変化は、気温および降水のパターンを急速に変え得るためである。基本的な定義と関連概念については、高気圧系を参照。
区別と注目すべき事項
地表付近の天気に影響する地上の尾根と、より大規模な流れを支配する上空の尾根は区別される。尾根は中緯度の気象に見られる尾根と谷の交互パターンに不可欠であり、停滞したり通常の低気圧の経路を遮ったりする場合には、季節的な偏差において中心的な役割を果たす。
関連項目
著者
AlegsaOnline.com 気圧の尾根(気象学) Leandro Alegsa
URL: https://ja.alegsaonline.com/art/82827