ロイヤル・オペラハウス(ロンドン・コベントガーデン)|歴史・施設・公演案内
ロイヤル・オペラハウス(コベントガーデン)の歴史・建築・座席数から最新公演・チケット・見学ガイドまで。オペラとバレエの魅力を写真と年表でわかりやすく紹介。
概要
ロイヤル・オペラハウスは、ロンドンにある有名なオペラハウスです。ロンドンのコベントガーデンと呼ばれる地域にあることから「コベントガーデン」と呼ばれることもあります。ロイヤル・オペラハウスは、ロイヤル・オペラとロイヤル・バレエの本拠地で、オペラやバレエはすべてここで演奏するオーケストラが伴奏します。館内には劇場のほか、レストラン、ショップ、教育・コミュニティプログラム用の施設などもあります。
歴史
現在のロイヤル・オペラハウスとなっている建物は、その場所にある3つ目の建物です。最初の劇場は1732年に建設されましたが、1808年に焼失しました。2番目の劇場は1809年にオープンしましたが、さらに1856年に焼失しました。現在の建物は1858年に再建されたもので、その後も改修が繰り返され、特に1996年から2000年にかけて多くの施設が近代化・再建されました。近年の改修では舞台機構、楽屋、観客動線、レストランエリアなどが大幅に改善され、より多様なプログラムや来場者に対応できるようになっています。
建物と施設
客席(観客が座る主要な部分)は歴史的な雰囲気を残しつつも、快適さが向上しています。ロイヤル・オペラ・ハウスの座席数は2,268席。階下(スラップ席)や4段のボックス席、バルコニー、ギャラリーなどで構成されています。舞台裏やリハーサル施設は近年大きく整備され、楽屋やリハーサル室、技術設備が充実しています。
また、建物内には小劇場(リンバリー・シアター)もあり、小規模な上演や実験的な作品、若手の養成公演などに利用されています。リンバリーは本館に比べて小さな客席数で、より親密な公演を楽しめるスペースです。館内のレストランやカフェは公演の前後に利用でき、ショップでは公演プログラムや記念品を購入できます。
芸術団体と音楽監督
ロイヤル・オペラハウスは本拠地として、ロイヤル・オペラ、ロイヤル・バレエ、およびこれらの公演を支えるオーケストラを擁します。ロイヤル・オペラハウス管弦楽団の指揮者(「音楽監督」)は、長年にわたり中心的な役割を果たしているアントニオ・パッパーノ(者)が務めており、公演の音楽的な方向性をリードしています。パッパーノは国内外の主要オペラ作品や新制作のレパートリーにおいて強い評価を受けています。
また、若手育成のためのプログラム(例:若手アーティスト・プログラム)や教育・コミュニティ活動も盛んに行われ、次世代の歌手やダンサーの育成にも力を入れています。
公演情報とチケット
- シーズンプラン:ロイヤル・オペラとロイヤル・バレエは年間を通じて多彩な演目を上演します。新制作作品、古典作品、ゲスト指揮者・演出家による特別公演などが組まれます。
- チケット:価格は公演や席種によって大きく変わります。人気演目は早期に売り切れることが多いので、公式サイトや正規販売チャネルでの早めの予約をおすすめします。
- 座席選び:音響や視界の好みによっておすすめ席が変わります。ボックス席は雰囲気を楽しみたい方、中央前方の席は音楽と舞台のバランスが良いことが多いです。
見学・サービス・アクセス
- 見学ツアー:舞台裏ツアーやガイド付き見学が設定されることがあります。実際のリハーサルや舞台装置を見る機会が得られる場合もありますので、公式サイトで最新情報を確認してください。
- アクセス:コベントガーデン周辺は交通の便が良く、地下鉄のコベントガーデン駅(ピカデリー線)や近隣のレスタースクエア、ピカデリー・サーカスから徒歩圏内です。
- バリアフリー:車椅子対応席やアクセス設備が整備されています。特別な支援が必要な場合は事前に問い合わせるとスムーズです。
- 来館の注意点:開演直前の入場は制限されることがあります。クロークや荷物預かり、飲食サービスの有無、ドレスコード(概ねスマートカジュアルが目安)などは公演により異なります。
おすすめポイント
- 歴史ある雰囲気と最新の舞台技術が両立している点。
- オペラとバレエの両方を高水準で楽しめる総合芸術拠点である点。
- 館内のレストランやショップ、教育プログラムなど、観劇以外の楽しみも充実している点。
訪問を計画する際は、公演スケジュールやチケット販売情報、ツアーの有無などを事前に確認すると安心です。ロイヤル・オペラハウスは、古典から現代まで幅広い舞台芸術を体験できるロンドンの代表的な劇場の一つです。

ロイヤルオペラハウスのフローラルホール
質問と回答
Q:ロイヤルオペラハウスとは何ですか?
A: ロイヤルオペラハウスは、ロンドンにある有名なオペラハウスで、ロンドンのコベントガーデンという地域にあるため、「コベントガーデン」と呼ばれることもあります。ロイヤル・オペラとロイヤル・バレエの本拠地であり、すべてのオペラとバレエのために演奏するオーケストラを備えています。
Q: ロイヤルオペラハウスは何人座れるのですか?
A: ロイヤルオペラハウスは2,268人収容可能で、階下の席(ストール)、4段のボックス席、バルコニー、ギャラリーがあります。
Q: この場所に初めて劇場が建てられたのはいつですか?
A: 最初の劇場は、1732年にこの場所に建てられました。
Q: この場所には、これまでに何軒の劇場が建てられたのですか?
A:1732年に建てられた劇場は1808年に焼失、1809年にオープンした劇場は1856年に焼失、そして現在の建物は1858年に建てられ、その後1996年から2000年にかけて再建されたものです。
Q: ロイヤルオペラハウスには、大ホール以外にどのような特徴があるのでしょうか?
A:観客が座る大ホールのほかに、小規模な公演に使われるリンベリーシアターという小劇場があり、また、若い人たちにもっと来てもらうために新しいレストランエリアもあります。
Q: アントニオ・パッパーノとは何者ですか?
A: アントニオ・パッパーノは、ロイヤル・オペラ・ハウス管弦楽団の指揮者(「音楽監督」)であり、イギリスの若手指揮者である。
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