「[sic]」の意味と使い方:引用で誤りを示す注記とは

「[sic]」の意味と使い方をわかりやすく解説:引用で誤りを明示するルール、読み方、書き方と注意点を実例で紹介。

著者: Leandro Alegsa

Sicはラテン語で「このように」「そうして」「そのように」「そのような方法で」を意味します。文章で使う場合は原文の誤りや異様な表記をそのまま引用していることを示すために用いられ、通常は角括弧とイタリック体-[sic]-で囲み、不正確または異常なスペルフレーズ句読点、その他の引用文が原典からそのまま(一語一句)コピーされたことを示します。

以下に、表記上のルールや実務上の注意点をわかりやすく整理します。

表記と位置

  • 基本形:誤りの直後に[sic]と書きます。例:「He writed [sic] the letter.」
  • 角括弧か丸括弧か:学術書・新聞などでは角括弧が一般的ですが、(sic)と丸括弧で表すスタイルも見られます。どちらを使うかはスタイルガイドに従ってください。
  • イタリックの有無:伝統的にはイタリック体で書かれますが、現代の多くの媒体では普通の体(ローマン)で書かれることもあり得ます。重要なのは一貫性です。

用例と具体的な使い方

  • 引用の中で著者の誤字・誤用をそのまま示す場合:「彼は 'teh [sic] result was surprising.'」といった形で誤りの直後に置きます。
  • 複数箇所に誤りがある場合:各誤りの直後に個別に挿入するか、脚注でまとめて説明します。
  • 訳文での用法:翻訳で原文の誤りを示す必要がある場合にも用いますが、読者に不快感を与える恐れがあるため、注釈で説明したほうが無難なことがあります。

発音と語源

当初は英語の「seek」(IPA /'sik/)のように発音されていたという説もありますが、現代英語では通常、英語の「sick」(/'sɪk/)のように発音されることが多いです。ラテン語原義は「このように(thus)」で、引用が原典のままであることを示す注記として転用されました。

注意点とエチケット

  • 皮肉や嘲笑と受け取られる可能性:著者の誤りをあからさまに強調する記号でもあるため、使い方によっては相手を非難するように見えることがあります。学術的・客観的な場面では慎重に使い、場合によっては説明的な脚注を併用してください。
  • 訂正を行う場合:引用内の誤りを訂正したいときは、[sic]ではなく角括弧内で訂正内容を示す(例:[corrected spelling])か、脚注で説明するのが一般的です。
  • 引用の正確さを示す目的:法律文書や歴史資料の引用では、原文を忠実に再現したことを示す重要な役割を果たします。

代替表現

  • 注釈や脚注で「原文ママ」「原文の誤字のまま引用している」と明記する。
  • 編集記号や角括弧内で簡潔に説明を入れる(例:[原文誤記]、[原文のまま]など)。

まとめると、[sic]は引用が原典に忠実であることを示す有用な注記ですが、使い方には配慮が必要です。表記の一貫性、読者に与える印象、代替の説明方法(脚注など)を考慮して用いるとよいでしょう。

使用方法

sicは、例えば合衆国憲法の引用など、一般的でない、あるいは古い用法が忠実に書かれていることを示すために使われることがあります。

"下院は議長を選出し..."

しかし、このThe Timesように、誤りを強調するため、時には嘲笑するために使われることが多い。

ウェアハウスは30年の歴史を持ち、263店舗を展開しており、ファン層が厚いことがうかがえる。このチェーンは、その魅力をこう表現している。「スタイルがあり、自信があり、セクシーで、グラマラスで、エッジが効いていて、クリーンで、個性的で、ファッションの脈をつかんでいる」。

sicは「said in context」「spelled in context」「said in copy」などの省略形と言われることもあります。不正確ではあるが、これでも使われると同じ意味になる。



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