略語とは:定義・種類・作り方・代表例と一覧

略語とは、単語やフレーズを短く表現する方法・形式の総称です。日常会話や専門分野、書類やチャットなどで繰り返し使う長い語句を簡潔に表すために用いられます。英語では、単語の省略を示すために「アポストロフィというマーク」が使われることがありますが、アポストロフィを使わない略し方も多くあります。多くの場合、ピリオドを使用しますが、特にラテン語に由来するものはピリオドを使用します。一般的なラテン語の略語には、例えば i.e.(id est)や e.g.(exempli gratia)、et al.(et alia)などがあります。

いくつかの新しい略語は、科学者、企業や政府の労働者、インターネットを利用する人々によって作られてきました。技術の進展や組織名、オンライン文化や業界用語が略語を生み出す主な源です。

人はよく、頭字語やイニシャリズムを略語と混同しがちですが、厳密には種類や作り方に違いがあります。以下で代表的な種類、作り方のルール、代表例をわかりやすく整理します。

略語の主な種類

  • 頭字語(Acronym):複数語の頭文字をつなげて発音できる語にしたもの。例:NASA(ナサ)=National Aeronautics and Space Administration。
  • イニシャリズム(Initialism):頭文字をつなげるが、文字ごとに読まれるもの。例:IBM(アイ・ビー・エム)=International Business Machines。
  • 短縮形・省略形(Abbreviation):語の一部を切って短くしたもの。例:approx.(approximately)、Dr.(Doctor)。
  • 短縮語(Contraction):語の一部を取り去り、場合によってアポストロフィで示すもの。例:don't(do not)。
  • 合成(Blend):2つ以上の語の一部を組み合わせて新語にするもの。例:smog(smoke+fog)。
  • 切り詰め(Clipping):元の語の前半または後半を切って短くするもの。例:パソコン(パーソナルコンピュータ)、アニメ(アニメーション)。

作り方と注意点

  • 用途に応じてどの形式が適切かを選ぶ(読みやすさ・話し言葉での発音のしやすさ・正式文書かどうか)。
  • 英語ではラテン語由来の略語にピリオドを付ける慣習があるが、現代では省略するスタイルも多い(例:“i.e.” vs “ie”)。スタイルガイド(新聞、学術、企業方針)に従う。
  • 頭字語は大文字で表すことが多いが、慣用化したものは小文字化することもある(例:radar → レーダー)。
  • 複数形や所有格の付け方はスタイルに依存する(例:“CDs” または “CD’s” は通常 “CDs”)。
  • 略語を初めて用いる際は、かっこ内に元の語句を示すか、逆に初出で元の語を示した後に略語を示す(例:National Aeronautics and Space Administration(NASA))。
  • 一般読者向け文書では、分かりにくい略語はなるべく避けるか、注釈や脚注で説明する。

日本語における略語の特徴

  • カタカナ語の切り詰め(パソコン、コンビニ、リモコンなど)が多い。
  • ローマ字や英語の頭文字をそのまま用いる(NHK、JAXAなど)。
  • 漢字表記の一部を取り出して略す場合もある(例:総務省 → 総務、東京都庁 → 都庁)。

代表例と解説

レーダーという言葉は、「Radio Detection and Ranging」の頭文字をとったものです。 大手コンピュータ会社IBMの名前は "International Business Machines" に由来します。ロケットを宇宙空間に送り込む米国政府の一部の名前は、"National Aeronautics and Space Administration" の言葉から来ているNASAです。インターネットを使っている人が何かがとても面白いと思った時に、「LOL」と書いて「大声で笑う」という意味になることがあります。また、「できるだけ早く」という意味で「ASAP」と書くこともあります。

その他の代表的な略語例:

  • FAQ(Frequently Asked Questions)— よくある質問
  • CPU(Central Processing Unit)— 中央演算処理装置
  • URL(Uniform Resource Locator)— ウェブアドレス
  • GPS(Global Positioning System)— 衛星測位システム
  • Wi‑Fi — Wireless Fidelity(無線LANの一般名称)
  • ASAP(as soon as possible)— できるだけ早く
  • LOL(laughing out loud)— 大声で笑う(ネットスラング)

まとめ(実務でのポイント)

  • 略語は便利だが、初出時の説明を忘れない。特に専門外の読者がいる場合は省略を控える。
  • 文書の種類や媒体(学術論文・ビジネス文書・SNS)に応じたスタイルを守る。
  • 誤解や混同を避けるため、同じ略語が複数の意味を持つ場合は文脈で明示する。

略語は言語を効率化する便利な手段ですが、使い方によっては伝わらなくなるリスクもあります。対象読者と目的を考えて、適切に使い分けましょう。

質問と回答

Q: 略語とは何ですか?


A:略語とは、ある単語やフレーズをより短く書く方法です。

Q: なぜ人々は略語を使うのですか?


A:よく使う言葉には略語が使われます。

Q: 英語の略語でアポストロフィーマークは何に使うのですか?


A:英語の略語では、単語を短く書くことを示すためにアポストロフィーマーク「」が使われることがあります。

Q: ラテン語の略語では、アポストロフィー・マークの代わりに何がよく使われますか?


A: ラテン語の略語では、一般的にピリオドを使用します。

Q: 科学者、企業や政府の職員、インターネットを利用する人々によって、新しい略語が作られることはありますか?


A:はい、新しい略語は科学者、企業や政府の職員、そしてインターネットを利用する人々によって作られます。

Q: 一般的な略語の例にはどのようなものがありますか?


A: 「レーダー」(Radio Detection and Ranging)、IBM(International Business Machines)、NASA(National Aeronautics and Space Administration)などの略語があります。

Q:「LOL」や「ASAP」と書くのはどういう意味ですか?


A:インターネットを利用している人が「LOL」と書くのは、「Laughing Out Loud(大声で笑う)」という意味です。ASAP」は「As Soon As Possible(できるだけ早く)」という意味です。

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