アゲハチョウ(アゲハチョウ科)
アゲハチョウ科に属する、大型でしばしば鮮やかなチョウ。南極を除く世界各地に分布し、オオアゲハ類を含む約550種が知られる。尾状突起、擬態、多様な生活史で注目される。
概要
アゲハチョウはアゲハチョウ科(Papilionidae)に属するチョウで、一般に大型で色彩豊かであり、多くの博物愛好家にもよく知られている。この科には記載種がおよそ550種あり、全般的な解説は種に関する情報を参照。比較的小型の種から、知られている中で最大級のチョウまでを含み、翅の形や色彩模様はきわめて多様である。
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10 画像主な特徴
多くのアゲハチョウには後翅に尾のような突起があり、これが英語の一般名の由来となっている。翅には、合図やカモフラージュに用いられる大胆な模様や鮮やかな色彩が見られることが多い。幼虫には臭角(osmeterium)と呼ばれる特徴的な腺があり、肉質の器官を反転して出し、悪臭を放って捕食者を退ける。成虫は吸水行動や日光浴を行い、一部の種では他のチョウや昆虫との複雑な擬態も見られる。
分布と生息地
アゲハチョウは南極を除くすべての大陸に分布する。分布図と分布の要約については大陸別の一覧、南極に分布しないことについては南極域からの除外を参照。種の多様性が最も高いのは熱帯地域だが、温帯にも多くの種が生息する。幼虫の食草が存在する森林、草地、湿地、山地の斜面、耕作地などが生息地となる。
生活環と生態
ほかのチョウと同様、アゲハチョウは卵、幼虫、さなぎ、成虫の段階を経る。多くの種の幼虫は特定の植物科を食べ、たとえばミカン類などのミカン科植物は、複数のアゲハチョウ科の重要な寄主植物である。成虫はしばしば花を訪れて蜜を吸い、送粉者となることもある。短距離を移動する種や、交尾のために山頂部へ集まる種もいる。
人との関わりと保全
アゲハチョウは収集家に珍重され、庭園愛好家や写真家にも親しまれている。また、生息地の質を示す指標にもなる。生息地の喪失、農薬の使用、過剰採集は一部の種を脅かしており、国内法または国際的な規制で保護される種もある。保全策には、生息地の保護、飼育下繁殖計画、在来の食草を用いる庭づくりを促す普及活動が含まれる。
主なグループと区別
この科には、よく知られたPapilio、Battusのほか、壮観なオオアゲハ類が含まれる。オオアゲハ類(Ornithoptera属)には現生のチョウで最大級の種が含まれ、大きさや保全について語られる際にしばしば取り上げられる。尾状の後翅突起は多くの種に特徴的だが、科のすべての種に共通するものではない。形態と行動の多様性こそが、アゲハチョウ科を特徴づけている。
- 代表的な属:Papilio、Battus、Ornithoptera
- よく見られる行動:吸水、山頂集合、擬態
- 保全の重点:生息地の保護と寄主植物の保全
関連項目
著者
AlegsaOnline.com アゲハチョウ(アゲハチョウ科) Leandro Alegsa
URL: https://ja.alegsaonline.com/art/95413
出典
- tolweb.org : tolweb.org/Papilionidae/12177/2006.07.07
- tolweb.org : tolweb.org/