ウォルドーフ・アストリア・ホテルは、ニューヨークのマンハッタンのミッドタウンにある有名な高級ホテルです。これまでに2つのランドマーク的な建物がありました。1つ目はエンパイアステートビルの5番街の敷地内にありました。マンハッタンの301パークアベニューにある現在の建物は、建築家Schultze and Weaverによって設計され、1931年に建てられた47階建て、625フィート(191m)のアールデコのランドマークです。ウォルドーフ アストリア ニューヨークは、ウォルドーフ アストリア ホテルズ&リゾーツ、コンラッド ホテルズ&リゾーツ、デニゼン ホテルズとともに、ヒルトンのラグジュアリー&ライフスタイルブランドの一員です。ウォルドーフアストリアブランドは、ニューヨークのウォルドーフアストリアとオーランドのウォルドーフアストリアで構成されています。
モダンなこのホテルには、アメリカンとクラシックヨーロピアンの3つのレストランがあり、メインロビーには美容室があります。ロビーを囲むようにいくつかのショップがあり、そのオリジナルの時代性で賞を受賞しています。上層部には、コンラッド・ホテルズ&リゾーツが運営するウォルドーフ・タワーズとして知られる、さらに豪華な「ホテルの中のホテル」があります。
グランドセントラルターミナルの一部として、フランクリン・D・ルーズベルト、アドレー・スティーブンソン、ダグラス・マッカーサーなどが使用した鉄道のホームがあります。人々は、フランクリン・D・ルーズベルトの車に十分な大きさのエレベーターを使ってホームに行くことができました。
歴史の概略
ウォルドーフ・アストリアの起源は19世紀末にさかのぼります。もともとは1893年に建てられた「ウォルドーフ」と、1897年に隣接して建てられた「アストリア」があり、やがて一体化して「ウォルドーフ=アストリア」として知られるようになりました。初代の建物は5番街の34丁目付近にありましたが、その跡地には後にエンパイアステートビルが建てられています。
現在の301パークアベニューの建物は1931年に完成したもので、Schultze and Weaverによるアールデコ様式の代表的建築です。第二次世界大戦後、ホテルは長年にわたり政治家や芸能人、王族を迎えてきました。1949年にヒルトンが関与するようになり、以後ヒルトンのラグジュアリーブランドの一部として運営されてきました。2014年には海外投資家による買収が行われ、大規模な改装・用途変更計画(ホテル部分と高級住宅の共存)が発表され、2017年からは長期改装のため一時閉館する期間がありました。
建築・内装と設備
- 建物外観はアールデコの象徴的な意匠でまとめられており、石材や金属の意匠、縦長の窓列が特徴です。
- 内部には広大なロビー「ピーコック・アレー(Peacock Alley)」や、舞踏会や催しに使われたグランドボールルーム、歴史あるダイニングルームやバーがありました。細工の施された天井や大理石、ブロンズ装飾など高級感あふれる仕上げが多く見られます。
- 上層階のウォルドーフ・タワーズは「ホテル内のホテル」として、よりプライベートで高級なサービスと居住空間を提供してきました。改装後も高級住宅やサービスアパートメント的な使われ方が計画されています。
文化的・社会的な役割と逸話
- 料理分野では「ウォルドーフ・サラダ(Waldorf salad)」がホテル発祥とされ、世界的に知られる一皿になりました。
- 数多くの著名人や政治家が宿泊・行事を行っており、社交の場、公式行事の会場としてニューヨークの社交史に深く関わってきました。
- 特に有名な逸話として、ホテル地下からグランドセントラル駅に直結する秘密のプラットフォーム(通称 Track 61)があり、フランクリン・D・ルーズベルトが大衆の目を避けて出入りするために使用したことが知られています。ホテルと駅を結ぶ専用エレベーターは自動車ごと昇降可能な大きさで、要人の移動に利用されました。
現在の状況と訪問のポイント
ホテルはニューヨークの中心、パークアベニュー沿いに位置し、近隣にはグランドセントラルターミナルや多くの名所・オフィス街があります。改装と用途変更により、ホテル部分と高級住宅部分が混在する形で運営・管理される計画が進められてきました。訪問や宿泊を計画する際は、最新の営業状況や施設利用情報を公式サイトや運営元(ヒルトン系列)の案内で確認することをおすすめします。
見どころ:歴史的なロビーや公共スペース、伝統的メニュー(ウォルドーフ・サラダなど)、かつてのグランドボールルームや記念の装飾類。ツアーや特別イベントが行われることもあるため、事前に情報をチェックしてください。
ウォルドーフ・アストリアは建築的・社会的に重要なランドマークであり、ニューヨークの豪華ホテル文化を象徴する存在です。歴史や逸話を知ることで、訪問時の体験が一層深まるでしょう。


