ジョン・フォーブス・ケリー(John Forbes Kerry)は、1943年12月11日生まれ、アメリカの政治家。元アメリカ合衆国国務長官、元マサチューセッツ州上院議員で、2004年の大統領選の民主党候補であった。ジョージ・W・ブッシュに敗れた。上院議員を23年間務めた。ケリー氏はテレサ・ハインツ=ケリー氏と結婚している。
生い立ちと学歴
1943年に生まれ、マサチューセッツ州やニューヨークで育った。ハイスクールを経てイェール大学に進学し、学士号を取得。その後、公職に進む前に地域活動や外交・安全保障問題への関心を深めた。
軍歴と反戦活動
ケリーは海軍でベトナム戦争に従軍し、帰国後は戦争経験をふまえて反戦運動に関与した。1971年にはベトナム帰還兵団体などの代表として公聴会に出席し、戦争政策を批判する発言を行ったことが注目を集めた。軍での従軍経験と退役後の活動は、その後の政治経歴に大きな影響を与えた。
上院での経歴
ケリーは1985年から2013年まで連邦上院議員を務め、長年にわたり外交、安全保障、環境政策、軍人・退役軍人支援などを主要な政策課題として取り組んだ。上院では特に外交問題に関与し、後に同委員会の要職を務めるなど影響力を持った。
2004年大統領選と論争
2004年の選挙で民主党の大統領候補となり、現職のジョージ・W・ブッシュに挑んだ。選挙戦ではイラク戦争や国家安全保障、経済政策を巡る議論が中心となり、またケリーのベトナム従軍やその後の活動を巡る攻撃(いわゆる「スウィフトボート」キャンペーンなど)も大きな話題となった。最終的に敗北したが、全国的な知名度はさらに高まった。
国務長官とその後の活動
上院退任後、ケリーは政府の外交トップであるアメリカ合衆国国務長官を務め(2013–2017)、気候変動、核不拡散、中東和平などの分野で政策運営に関与した。国務長官退任後も気候変動対策や国際協調を重視する活動を続け、後にバイデン政権で気候問題を担当する特別大統領特使(Special Presidential Envoy for Climate)に任命されるなど、国際的な気候外交に取り組んでいる。
政策姿勢
- 外交・安全保障:多国間協力や外交交渉を重視。
- 気候変動:再生可能エネルギーや国際的枠組みでの削減目標を支持。
- 国内政策:医療、退役軍人支援、環境保護などに賛同。
私生活と著作
ケリーは1995年に実業家一族ハインツ家の相続人であるテレサ・ハインツと結婚した。前妻との間に子どもがいる。著書には回顧録や政策に関する著作があり、政治活動や外交経験をまとめた作品も発表している。
ケリーは長年にわたり公的生活を送り、外交と気候変動対策に力を注いできた人物として評価されている。一方で選挙戦や軍歴を巡る論争もあり、賛否両論があるが、アメリカの外交政策や環境政策に与えた影響は大きい。


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