カリフォルニア州には58の郡がある。郡は、その境界内のすべての選挙、固定資産税の徴収、証書などの公文書の管理、地方レベルの裁判を担当し、また、郡保安官や保安官代理を通じて、以外の地域の法執行も行っている。

カリフォルニア州の郵便番号はCA、FIPSコードは06である。

郡の概要と種類

カリフォルニアの郡は州内の一次行政区画で、住民へのサービス提供や地方行政の中核を担う機関です。58郡の中には、市と郡が一体化した「合併市郡」(例:サンフランシスコ郡)も含まれます。郡ごとに人口・面積・財政力は大きく異なり、ロサンゼルス郡やサンディエゴ郡のような大規模な郡から、人口が非常に少ないアルパイン郡のような小規模な郡まであります。

主な郡(代表例)

  • ロサンゼルス郡(Los Angeles County)— 州内最大の人口を擁する郡。
  • サンディエゴ郡オレンジ郡リバーサイド郡サンバーナーディーノ郡サンタクララ郡 なども大規模な郡。
  • サンフランシスコ郡 — 市と郡が合併した特殊な形態(合併市郡)。
  • アルパイン郡 — 州内で最も人口が少ない郡の一つ。

郡の主な役割と業務

  • 選挙管理:郡選挙管理者(Registrar/County Clerk)が投票の実施、選挙人名簿の管理、投票所の運営を行う。
  • 税務・財産管理:固定資産の評価(Assessor)、税の徴収(Treasurer-Tax Collector)、公文書の保管(Recorder)を担う。
  • 法の執行と治安:郡保安官事務所(Sheriff)が未編入地(市外の地域)や一部の市の契約警察サービスを担当。拘置所(郡刑務所)や司法手続きに関する運営も行う。
  • 検察・法的業務:郡のDistrict Attorney(地方検事)が刑事起訴を担当。公選のPublic Defender(公選弁護人)やその他の法務担当者もいる。
  • 社会福祉・保健:公衆衛生、メディカルサービス(郡病院や保健クリニック)、児童福祉(児童保護サービス)、低所得者向け支援の実施。
  • 土地利用・都市計画:ゾーニング、建築許可、郡道や公共施設の維持管理など。
  • 裁判所施設:州司法が担当するSuperior Court(上級裁判所)は州の機関だが、歴史的に郡が施設を提供・維持してきた経緯がある(近年は州による裁判所運営・資金負担が強化されている)。

郡政府の組織・選挙

  • 経営機関:多くの郡は5人前後のBoard of Supervisors(郡監督委員会)が立法・行政の役割を果たす。委員は選挙で選ばれ、郡の方針や予算を決定する。
  • 選挙で選ばれる主要職:保安官、地方検事、アセッサー(評価官)、トレジャラー・税務徴収官、記録官(Clerk-Recorder)、監査官などが郡民によって直接選出されることが多い。
  • 職員・サービス部門:保健、社会サービス、公営事業、交通、環境保全といった専門部署が日常業務を運営する。

財源と予算

郡の主な財源は以下の通りです:

  • 固定資産税(Property Tax)— 基本的な安定財源。
  • 州および連邦からの交付金・補助金 — 医療、社会福祉、教育関連など特定事業の資金。
  • 手数料・許認可料、罰金、サービス収入。
  • 一部地域では売上税の分配なども重要。

市との関係と未編入地

郡は複数の自治体(市)を包含し、市は独自の警察や条例を持つことができる。市が存在しない「未編入地」では郡が直接、警察、土地利用、インフラ管理などを行う。また、多くの小都市は警察や消防などを郡と契約して委託している。

参考と注意点

  • 郡ごとに行政構造や呼称、権限の詳細は若干異なるため、具体的なサービスや手続きについては各郡の公式サイトを参照してください。
  • 裁判所に関する運営は州司法(California Courts)が主であり、裁判官や裁判所運営の多くは州の責任です。

以上はカリフォルニア州の58郡が果たす代表的な役割と構造の解説です。各郡の所在地、郡庁(County Seat)、人口や面積などの一覧は州や郡の公式統計で最新情報を確認してください。