ラテン語フレーズ一覧:英語訳・意味・用例を網羅した定義集
このページでは、veni vidi vici や et cetera など、ラテン語でよく使われるフレーズの英語直訳を掲載しています。ラテン語の修辞学や文学がまだ成熟していなかった古代ローマでは、ギリシャ語の修辞学や文学が高く評価されていたため、フレーズの中にはギリシャ語のフレーズをそのまま翻訳したものもあります。
ラテン文字のiは、母音としても子音としても使えることに注意してください。子音として使われる場合は、しばしばjという文字に置き換えられますが、これはもともと正書法上の「長いi」であり、最初の位置や他の2つの母音の間にある場合に使われていました。この中世の慣習は、ラテン語の法律用語に最もよく残っており、de iureのようなフレーズはしばしばde jureと綴られます。このリストでは、より一般的な形がそのフレーズの下に表示されます。したがって、de iureの代わりにde jureが、alea jacta estの代わりにalea iacta estが使われます。
1つの長文のドキュメントにあるすべてのフレーズを表示するには、以下を参照してください。
- ラテン語フレーズ一覧(フル)
また、このリストはアルファベット順に他の20ページに分かれています。以下は初心者にも役立つ補足情報と、特によく使われるフレーズの抜粋です。
よく使われるラテン語フレーズ(抜粋)
- veni, vidi, vici — 英語直訳: "I came, I saw, I conquered."(来た、見た、征服した); 解説: カエサルが短期間で勝利を報告した有名な言葉。成果や成功を簡潔に表すために現代でも引用される。
- et cetera — 英語直訳: "and the rest"(など); 解説: 列挙を省略する時に使う。略記は "etc."。
- carpe diem — 英語直訳: "seize the day"(その日を掴め); 解説: ホラティウスの詩からのフレーズで、現在を大切にする意を表す。
- de facto / de jure — 英語直訳: "in fact" / "by law"(事実上/法的に); 解説: 実態と法的根拠の違いを示す法律・政治用語としてよく使われる。
- alea iacta est — 英語直訳: "the die is cast"(賽は投げられた); 解説: 重大な決定が下され、後戻りできない状況を指す。
- id est (i.e.) — 英語直訳: "that is"(すなわち); 解説: 説明や言い換えの導入に使われる。
- et al. (et alii) — 英語直訳: "and others"(他の者たち); 解説: 論文や文献の共著者表記などで用いられる。
発音と綴りの注意点
- 古典ラテン語の発音では、vは英語の"w"に近い音、cは常に硬い"k"の音になります。教会ラテン語(中世以降の発音)では v が /v/、c が /tʃ/ に近くなるなどの違いがあります。
- 二重母音(例: ae, oe)の発音も時代や地域で異なります。現代英語圏では慣用的に簡略化された発音が広く使われています。
- 前述の通り、i は母音にも子音にもなるため、古典表記と中世以降の表記(j の使用)に差が出ます。本文中では一般的に知られている形を併記しています。
文法と使い方の簡単なヒント
- 多くのラテン語フレーズは省略形や慣用句として他言語に取り込まれているため、元の文法が崩れている場合があります。用例を理解するには、そのフレーズがどのような文脈で使われているかを見ることが重要です。
- 法律・学術文献で使われる表現(例: de facto, de jure, et al.)は、現代英語や日本語の文章にもそのままの形で頻出します。意味を正確に把握しておくと便利です。
- 引用する際は元のラテン語の綴りと意味を併記すると、読者に親切です(例: carpe diem — 「現在を大切に」)。
このページの一覧は入門的な抜粋です。より広範な用例や語源、文法解説を含む完全版は「ラテン語フレーズ一覧(フル)」のページをご覧ください。また、アルファベット順の細分ページも併せて参照すると目的のフレーズを見つけやすくなります。
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質問と回答
Q: 本文中にあるページの目的は何ですか。A: このページには、ラテン語でよく使われるフレーズの英訳が掲載されています。
Q: 古代ローマでギリシャ語の修辞学や文学が高く評価されていたのはなぜですか?
A: 古代ローマではラテン語の修辞学と文学はまだ成熟しておらず、ギリシャ語の修辞学と文学はすでに確立されていました。
Q: ラテン文字 "i "はいつ子音として使えるのですか?
A: ラテン文字 "i "が子音として使用できるのは、2つの母音の間、または頭文字の位置です。
Q: ラテン語の法律用語における「j」の使用に関する中世の慣例はどのようなものですか?
A: "j "はもともと、正書法上の "long i "として、頭文字や2つの母音の間で使用されていました。
Q: リスト上のすべてのフレーズは、子音として使用される場合、"i "の代わりに "j "で綴られるのですか?
A: いいえ、リストにあるフレーズでは、より一般的な形が使用されます。
Q: すべてのフレーズを閲覧できる資料はありますか?
A: はい、すべてのフレーズを見ることができる単一の文書があります。それは「ラテン語フレーズ一覧(全文)」と呼ばれるものです。
Q: ラテン語のリストはどのように分かれていますか?
A: アルファベット順に20のページに分かれています。