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重心(バリセンター):定義、計算方法、応用

重心(バリセンター)は、系に含まれる質量の平均位置です。本記事では、定義、離散系と連続体における計算、物理的性質、例、重力中心との関係を解説します。

重心は、天文学および力学ではバリセンターとも呼ばれ、系を構成するすべての質量の加重平均位置である。直感的には、質量の分布がつり合う点を指す。すべての質量がこの点に集中しているとみなしても、外力の作用下における系の並進運動は同じになる。多くの実用的な問題において、重心は物体または複数物体からなる集合がどのように運動するかを、単一の点によって簡潔に記述する手段となる。

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定義と基本的な式

位置ベクトル r_i にある離散的な点質量 m_i からなる系では、重心 r_cm は r_cm = (Σ m_i r_i) / M で与えられる。ここで、M = Σ m_i は全質量である。質量密度 rho(r) をもつ連続体では、重心は r_cm = (1/M) ∫ r rho(r) dV となり、物体の体積にわたって積分する。これらの式は、選択した任意の座標系で適用できる。結果は、各質量要素に割り当てた位置に依存する。

特徴と物理的性質

重心にはいくつかの有用な性質がある。外力の合力が働かない孤立系では、重心は一定速度で運動する。これは線形運動量保存によるものである。重心を通って作用する外力は、回転を生じさせず、並進運動だけを生じさせる。反対に、重心を通る方向と一致しない力はトルクを生み、系の回転を変化させることがある。

特殊な場合と例

  • 剛体:重心は物体に対して固定されており、物体が並進するとともに移動する。
  • 物体の集合:重心は空の空間内に位置することがある。よく知られた例は太陽系であり、惑星の公転に伴い、そのバリセンターが太陽表面の外側に位置する場合がある(惑星系のバリセンターを参照)
  • 二体問題:二つの質量を結ぶ直線上に重心があり、両者の距離を質量に反比例する比で分ける点となる。
  • 日常の力学:支点の上で板をつり合わせることや、スーパーマーケットのカートを押すことは、重心を通して押すと直線的な並進が生じ、中心から外れた位置を押すと回転が生じることを示している。

重力中心との関係と実用上の区別

重力中心は、所定の重力場において、物体に作用する重力の合トルクがゼロとなる点である。一様な重力場では、重力中心は重心と一致する。一方、非一様な重力場、特に空間的に大きな広がりをもつ場合、たとえば重力が変化する範囲にまたがる高層構造物では、両者は異なりうる。地球上の日常的な工学および物理学の問題では、通常、両者を同一とみなして差し支えない。

歴史、用語、応用

バリセンターという語は、ギリシア語で「重い」または「重量」を意味する bary- に由来し、天体の相互軌道を説明する天文学でよく使われる。重心の理解は、軌道力学、宇宙機のランデブー、車両の安定性、ロボティクス、バイオメカニクスにおける人体の平衡と歩行、構造設計の基礎となる。実際の計算は、単純な授業実験から、不規則な形状や複合形状に対する数値積分まで幅広い。

背景知識と計算例については、初等力学の教科書および関連資料を参照できる。基礎力学、連続体のための数値積分法惑星力学とバリセンター軌道摂動と運動、カートやてこを用いる教室での実演(つり合いの例)、および応用工学の手引き(設計の参考資料)がある。

関連項目

著者

AlegsaOnline.com 重心(バリセンター):定義、計算方法、応用

URL: https://ja.alegsaonline.com/art/17975

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