わし星雲(メシエ16・NGC 6611)
へび座にある若い散開星団と散光星雲。ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した「創造の柱」と、ガスと塵の中で進行する活発な星形成で知られる。
概要
わし星雲は、若い散開星団とそれを取り巻く散光星雲が一体となった、活発な星形成領域である。最も一般的には、カタログ名のメシエ16(M16)およびNGC 6611として知られている。この天体はへび座の範囲内に位置し、観測ガイドでは、輝く星間物質に埋め込まれた散開星団として説明されることが多い。
画像ギャラリー
7 画像特徴と構成要素
可視光で見える構造には、高温で若い恒星に照らされた明るい電離ガスと、星雲の輝きを背景にシルエットを描く、より暗いガスと塵の筋が含まれる。中心の星団には多数の大質量で明るい恒星があり、それらの放射は近傍の雲を形作り、侵食している。天文学者は、可視光の放射だけでなく、赤外線および電波による観測を通じてもこの領域を調べる。これらの観測は、高密度の核で原始星の形成が続いていることを示している。
創造の柱と画像観測
星雲中心付近にある、しばしば「創造の柱」と呼ばれる低温ガスの柱状構造は、ハッブル宇宙望遠鏡の画像に撮影されたことで広く注目を集めた。これらの柱状構造は高密度の分子物質から成り、新たな恒星が形成されている場所を内包している。高解像度画像は、恒星風と紫外線が周囲の雲を削り、彫刻のように形作る様子を際立たせている。
歴史と観測
この領域は18世紀以来観測者に知られ、メシエカタログではM16、新総合星雲星団カタログではNGC 6611として記載されている。若い恒星、明るい星雲放射、複雑な塵の構造が組み合わさり、星形成の過程を明瞭に観察できるため、アマチュア望遠鏡の人気の対象であるとともに、科学研究の対象でもある。可視光から赤外線、電波に及ぶ多波長観測は、光学画像では見えない埋め込まれた天体を明らかにする助けとなる。
科学的重要性と過程
研究者は、大質量星が自らの誕生環境にどのような影響を及ぼすかを理解するため、わし星雲を研究している。この星雲では、既存の恒星からの衝撃波面と放射が周囲のガスを圧縮することで起こる誘発星形成や、強い紫外線によって分子雲が徐々に散逸する光蒸発の例が見られる。主な特徴としては、以下が挙げられる。
- 若い星団(M16/NGC 6611)
- 高密度の分子柱と小球状構造
- 活発な星形成領域
- 電離水素およびその他の元素による明るい放射
名称と注目すべき事実
この星雲はカタログ番号に加え、暗い筋や明るいフィラメントから受ける視覚的印象に基づき、「星の女王」や「尖塔」などの印象的な通称も得ている。観測者は、写真で見られる際立った形状が、波長と解像度に大きく左右されることに注意すべきである。赤外線による観測では、可視光では見えない原始星や構造が明らかになることが多い。さらに詳しい情報や画像については、星座の資料などの信頼できる天文台資料、画像アーカイブ、星雲の専門サーベイを参照できる。入門資料や画像ギャラリーでも、光、恒星風、塵が相互に作用して生まれたばかりの恒星の周囲を形作る、わし星雲の姿が紹介されている(星雲の概要)。
関連項目
著者
AlegsaOnline.com わし星雲(メシエ16・NGC 6611) Leandro Alegsa
URL: https://ja.alegsaonline.com/art/29507
出典
- earthsky.org : "The awesome beauty of M16, the Eagle Nebula"