概要

エピパレオリシックという語は、最終氷期の終わりの後から農耕が広く受け入れられる前に成立した、後期旧石器時代の狩猟採集社会の幅広い段階を指す。これは、先行する旧石器時代の生活様式との連続性を保ちながら、氷期後の環境に適応した文化を強調するために用いられる。学者は地域ごとに別の呼称を使うこともあり、この語は比較の文脈で中石器時代と並べて論じられることが多い。

特徴と技術

エピパレオリシックの集団は、一般に小型で精巧に作られた石器、とりわけ細石器を製作し、それらを柄に装着した複合道具を狩猟や切断に用いた。植物の加工、魚介類のような季節資源の利用拡大、貯蔵や長期滞在キャンプの痕跡は、以前の時期よりも多く見られる。代表的な特徴には次のようなものがある。

  • 細石器を中心とした石器群と、複合的な投射具の先端。
  • 植物加工の証拠と、砥石類の初期的な使用。
  • 季節的な移動を基本としつつ、通年居住を示す遺跡もあること。
  • 埋葬習慣や象徴的遺物にみられる社会的複雑性。

地域的発展と具体例

エピパレオリシックの発展は一様ではなかった。たとえばレヴァントや東地中海の一部では、共同体が徐々に定住化と資源管理へ向かい、それが新石器時代への移行を支える土台になった。エピパレオリシックと呼ばれる代表的な地域文化には、レヴァントのケバラン文化やナトゥーフ文化がある。とりわけ後者は、比較的定住した村落と豊かな考古学資料でしばしば言及される。ほかの地域では、気候や生態系に結びついた別の軌跡がたどられた。

歴史・環境・中石器時代との違い

エピパレオリシック期は、大まかに言えば最終氷期最盛期の後、気候が温暖化し環境が再編成された時期に対応する。生態学的変化の規模や性質は地域によって異なったため、用語も地域差がある。西ヨーロッパでは、地域的な絶滅や大型獣の減少に伴う生態系の変化への適応を強調するため、しばしば中石器時代が好まれる。対照的に、後期旧石器時代からの技術的・生計的連続性がより強く、農耕への変化が急激ではなく漸進的だった地域では、エピパレオリシックという語が一般的に用いられる。

意義

移行期としてのエピパレオリシックは、人類集団が氷期後の環境にどのように適応したのか、またその適応がどのようにして一部の地域で植物や動物の家畜化へつながったのかを理解するうえで重要である。この時期には、更新世の終わりに対する多様な反応がみられる。小型動物や水生資源への狩猟を強めた集団もあれば、植物管理を進めたり、より長期の定住に試みたりした集団もあった。考古学者はエピパレオリシック遺跡を調べることで、農耕やより恒常的な共同体の成立に先立つ、複雑な社会的・経済的過程を追跡している。

狩猟採集民の生活様式や地域事例をさらに知るには、氷期後の先史時代の総説や、後期旧石器時代から新石器時代への移行に関する研究が参考になる。たとえば狩猟採集文化、最終氷期のような気候背景、そして人間の生計を形づくった大型動物の減少、すなわちメガファウナの役割についての議論が挙げられる。

また、関連する比較のために絶滅という概念も参照されることがある。