メイ=ブリット・モーセルは、哺乳類の脳が空間をどのように表現するかの研究で知られるノルウェーの心理学者・神経科学者である。もともとは心理学の訓練を受け、その後システム神経科学へと進み、共同研究者らとともに、動物が移動し空間記憶を形成するのを可能にする細胞型や回路を特定した。
主な発見と概念
- グリッド細胞: 内側嗅内皮質にあるニューロンで、環境全体にわたって規則的な三角格子状の発火パターンを示し、空間的位置の尺度を与える。
- 補完的な空間細胞: モーセルの研究室は、頭方向細胞、境界細胞、そして海馬の場所細胞との相互作用も明らかにし、これらが一体となって方位と記憶を支えていることを示した。
これらの発見は、位置や移動がニューロン集団によってどのように符号化されるかを説明し、ナビゲーションに関する抽象的な考えを検証可能な生理学的機構へと変えた。
モーセルはノルウェー科学技術大学(NTNU)で指導的役割を担い、カヴリ・システム神経科学研究所の研究を共同で率いている。彼女の研究室では、電気生理学、行動実験、計算的手法を用いて、単一細胞の活動と行動を結びつけている。
重要性: これらの発見は空間認知と記憶の理解を深め、神経計算のモデルに影響を与え、ナビゲーションや記憶が障害されるアルツハイマー病などの神経疾患研究にも影響した。
評価: 2014年には、位置決定システムを構成する特殊な脳細胞の発見により、ジョン・オキーフおよびエドヴァルド・I・モーセルとともにノーベル生理学・医学賞を共同受賞した。この研究は、脳における表現、学習、ネットワーク動態の現在の研究の基礎であり続けている。