斜めの命令は、斜めの攻撃とも呼ばれ、敵の片側の側面に大きな力をもたらす軍事戦術です。同時に残りの兵力で敵のラインを撹乱し、その場に留める。これは、攻撃側の部隊の規模が大きい場合に有効な戦術である。フレデリック・ザ・グレートは、この斜行作戦を考案したと言われています。彼は、片側の側面に多数の部隊を配置してその部分を破壊し、2方向から敵に突っ込みます。斜めという言葉は、中英語のoblikeに由来し、これはラテン語で「斜め」を意味するoblīquusに由来する。軍隊では、obliqueは通常、斜めという意味で、多くは45度を意味します。
戦術の概要
斜め攻撃(オブリーク)は、戦闘において一方の側面に戦力を集中し、残りの部隊で敵の正面や反対側を抑えつつ主攻撃を行う方法です。目的は局地的に兵力比の優位(局地的優勢)を作り出し、敵の側面または後方を崩すことにあります。単純な側面攻撃や包囲と異なり、斜め攻撃は「一部に集中し、他方を拘束する」ことを特徴とします。
歴史的背景と代表例
フレデリック・ザ・グレート(フリードリヒ2世)は、18世紀の戦闘で斜行作戦を巧みに用いたことで知られます。特に七年戦争(1756–1763)のような大規模陸戦で、彼は歩兵と砲兵を斜めに配して敵の一側面に圧倒的戦力をぶつけ、たとえばライテン(Leuthen、1757年)の戦いのようなケースで勝利を収めました。こうした実例は、斜め攻撃が優れた戦術であることを示しています。
具体的な運用手順(基本的な流れ)
- 偵察と情報収集:敵の配置、地形、予備隊の有無を確認する。
- 進軍と配列:攻撃側は斜め(echelon)状に前進し、一方の翼に主力を集中する。
- 拘束行動:主攻側でない部隊は射撃や示威、前進で敵の注意を引きつけ、敵をその場に固定する。
- 主攻撃の決行:集中した主力で敵の側面または弱点を突破し、戦場の決定的な地点を奪う。
- 追撃と整理:突破後は迅速に敵の側面・後方を突き、反撃を阻止する。
利点と欠点
- 利点
- 局地的に兵力を集中できるため、数的劣勢でも決定的勝利を狙える。
- 敵の指揮系統や士気に大きな動揺を与えやすい。
- 地形を活かせば奇襲効果を高められる。
- 欠点・リスク
- 高度な訓練と規律、統制が必要で、崩壊すると被害が大きい。
- 敵の予備隊や逆襲に対して側面・後方が露出する危険がある。
- 情報不足や地形の誤判断があれば戦術は失敗しやすい。
防御側の対処法
- 早期の偵察で斜めの配列を察知し、柔軟に予備隊を展開して突破点を防ぐ。
- 防御の深度化(multiple defensive lines)で一箇所の突破が決定的にならないようにする。
- 内部線(interior lines)を活用して迅速に反撃し、集中攻撃を分散させる。
現代への応用
伝統的な線陣形の斜め攻撃は近代以降、火器、機械化、航空支援の登場で変化しましたが、基本原理は依然として有効です。現代の軍事では、装甲部隊や航空・火砲を一点に集中すること、電子戦やサイバーで敵の対応を遅らせることなどが「斜め攻撃」と同様の効果(局地的優勢の創出)を狙う手段として使われます。いわゆる「ブリッツクリーク」や集中打撃の概念も、原理的には斜め攻撃と共通する要素があります。
用語と注意点
「斜め」「oblique(オブリーク)」という語は、軍事用語としては方向や角度の概念を示しますが、戦術的には単に角度を取ること以上に「力の偏在」と「拘束(fixation)」の組み合わせが重要です。また、歴史的な発展や個別の事例を扱う際は、各戦いの状況や指揮官の判断が結果を左右している点に留意してください。



