パンデミックスタジオは1998年に設立されたビデオゲーム開発会社です。2007年から2009年までエレクトロニック・アーツの所有下に置かれました。オーストラリアとアメリカの企業で、ブリスベンとロサンゼルスにオフィスを構えて活動していました。大規模なマルチプレイヤー戦闘や乗り物を使った戦闘、オープンなフィールドでの自由度の高いゲームデザインを得意とし、当時のコンシューマー/PCゲーム界に大きな影響を与えました。
代表作
パンデミックは複数のヒット作で知られています。特に高い評価を受けたのは次のようなシリーズです:
- 『Star Wars: Battlefront』シリーズ(第1作と続編の主要2タイトル) — 大規模なオンライン・対戦と映画的な演出で人気を博しました。
- 『Full Spectrum Warrior』 — 戦術的要素を強調した作品で、商業作としても注目されました。
- 『Mercenaries』シリーズ — オープンワールドでの破壊表現やサンドボックス的なゲーム性が特徴です。
- 『Army Men』シリーズ(最終作) — 既存シリーズの集大成的な開発を行いました。
これらの作品はPCや家庭用ゲーム機向けに展開され、特に『Star Wars: Battlefront』はファンコミュニティやMOD制作者から長期にわたって支持されました。
閉鎖までの経緯
ブリスベンのオフィスは2009年2月に閉鎖されました。2009年11月、エレクトロニック・アーツはパンデミックを含む合計約1,500人の人員削減を発表。その結果、2009年11月17日にパンデミックは正式に閉鎖されました。閉鎖後、残ったスタッフの一部はEAロサンゼルスに移籍し、『マーセナリーズ』シリーズの続編として計画されていた『Mercs Inc』のサポート等に回されましたが、その後のプロジェクトは方向性の変更や中止が相次ぎ、当初の形では実現しませんでした。
遺産と評価
パンデミックは比較的短い活動期間ながら、当時の大規模戦闘やオープンワールド設計に一定の潮流を作り、後続の開発者や作品に影響を与えました。特に『Star Wars: Battlefront』シリーズは後年に別チームや他社によってリブートされるほど強いブランド力を持ち続け、ファンによるサーバー復活や改造・保存プロジェクトなども見られます。閉鎖後も、パンデミック出身の開発者は業界各所で活躍を続け、その経験やノウハウは現在のゲーム制作にも受け継がれています。