オートケファリーは、キリスト教のいくつかの系統、とりわけ東方正教会や一部の東方諸教会に見られる教会法上の地位であり、ある教会が上位の司教に従属せず、司教(しばしば首座主教、府主教、総主教と呼ばれる)が率いる状態を指す。語源は「自らを頭とする」というギリシア語に由来し、教義上の分離ではなく、行政上の独立を意味する。
特徴
オートケファリーを持つ教会は、司教の選出と叙階、教区の編成、懲戒や礼拝に関する決定など、内部の事柄を外部の監督権限の承認なしに自ら行う。それでも、通常は他の教会との相互承認と聖礼典的交わりの枠組みの中に存在している。
歴史と発展
この概念は、キリスト教会の初期の世紀に、地域の司教座が地方的な行政権を獲得するなかで発展した。やがて、帝国権力、民族的アイデンティティ、教会法の影響によって、オートケファリーがどのように、いつ認められるかが形づくられた。近代の国民国家と教会政治は、この手続きをより目立つものにし、しばしば争点化させた。
例と現代的な争点
- よく知られた事例には、ギリシャ、セルビア、ルーマニア、ジョージアなどに中心を置く、オートケファリーを主張する歴史的総主教庁や国民教会が含まれる。
- 現代の論争では、誰にオートケファリーを付与する権限があるのかがしばしば問題となる。コンスタンティノープル総主教庁、モスクワ総主教庁、その他の主要な司教座は、承認を与えたこともあれば、承認を争ったこともある。
- 2019年にコンスタンティノープル総主教庁がウクライナの教会を承認した件のような近年の注目すべき争いは、教会の独立が政治や教会間関係とどのように交差するかを示している。
区別と意義
オートケファリーは自治とは異なる。自治教会は、主教の叙聖や監督などにおいて母教会への形式的な従属を残すのに対し、オートケファリーの教会は自ら統治する。こうした地位は、典礼組織、司牧的監督、国際的な教会外交に影響し、承認をめぐる問題は、他教会から完全に正統な教会体として扱われるかどうかに関わりうる。
オートケファリーの歴史的、法的、神学的な議論とその適用については、教会法の伝統と現代的分析を参照。