Bマイナー(ロ短調)とは?音階・調号・代表曲・歴史を解説

Bマイナー(ロ短調)の音階・調号・代表曲・歴史を分かりやすく解説。バッハからピンク・フロイド、ギター奏法まで豊富な例で学べる入門ガイド。

著者: Leandro Alegsa

Bマイナー(ロ短調)はB(ロ)を基音とするマイナースケールで、調号は2つのシャープ(F, C)です。自然短音階の音は B – C – D – E – F – G – A で、ハーモニック・マイナーでは第7音のAがAに上がり(導音を作る)、旋律的短音階では上行で第6音と第7音がそれぞれG・Aに上がり、下行では自然短音階に戻ります。

調性の関係と主な和音

相対長調はニ長調(Dメジャー)、平行長調はロ長調(Bメジャー)です。

ロ短調でよく使われる三和音(ロ短調・自然短音階の場合)は次の通りです:

  • i:Bm(B–D–F#)
  • ii°:C#dim(C#–E–G)
  • III:D(D–F#–A)
  • iv:Em(E–G–B)
  • v:F#m(F#–A–C#) — ハーモニック・マイナーを用いるとVがF#メジャー(F#–A#–C#)になり強い解決力を持ちます
  • VI:G(G–B–D)
  • VII:A(A–C#–E)

音楽的性格と歴史的な見方

バロック時代以降、作曲家や理論家は各調の「性格」について論じてきました。たとえばクリスチャン・フリードリヒ・ダニエル・シューバルト(1739–1791)はロ短調について「優しく静かに訴える響き」と表現し、バッハが宗教的・劇的表現のためにロ短調を用いた例(たとえば聖ヨハネ受難曲など)がこれに当たるとする見方があります。一方で、フランチェスコ・ガレアッツィなどはロ短調が音楽に対してあまり向かないと述べた記録もあり、時代や作曲家によって受け取られ方は変わりました。

ベートーヴェンやその周辺の楽想では、ロ短調は時に「暗い」「重厚な」色合いを帯びるものと捉えられ、19世紀以降のロマン派では強い感情表現に使われることが多くなりました。

代表的な作品・使用例

  • J. S. バッハ:受難曲や宗教曲の一部にロ短調が用いられている(劇的・受難的表現)
  • ロドリゴ:コンシェルト・デ・アランフェス第2楽章はロ短調の名例としてよく挙げられます。
  • ピンク・フロイド:1979年のヒット曲、ピンク・フロイドの「Comfortably Numb」はイントロや進行でロ短調の響きを効果的に用いています。
  • チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」はロ短調(B短調)を主調にした代表作の一つで、ドラマティックな表現が特徴です。

ギターでの使い方

ロ短調はロック、フォーク、カントリーなどギター音楽でも頻繁に使われます。標準チューニングでもBmコードはよく出てきますが、特定の曲や奏法では「open Bm」などの代替チューニングが用いられ、開放弦をBの和音に合わせることで豊かな共鳴や簡便なフィンガリングを得ることができます。例として開放弦がBmの和音になるチューニング(B–F#–B–F#–B–D)のような設定が使われることがあります。

演奏・作曲のヒント

  • ロ短調の典型的な進行:Bm – G – D – A(i–VI–III–VII)やBm – Em – F#(i–iv–V)など、短調ならではの抑揚と解決感を活かす進行を試してください。
  • ハーモニック・マイナーの導音(A)を使うとV→iの解決がより強くなり、クラシック的・劇的な効果が出ます。
  • 旋律を書くときは、上行と下行で旋律的短音階の扱い(上行でG、A)を意識すると自然な流れになります。

まとめると、ロ短調は悲愴や叙情、劇的な表現に適したキーであり、クラシックからロック、ギター音楽まで幅広く用いられます。調号やスケールの特徴(導音の扱い)を理解すると、作曲・演奏での表現の幅が広がります。

このキーでよく知られたクラシックの曲

質問と回答

Q:Bマイナーとは何ですか?



A:Bマイナーとは、Bを基調としたマイナースケールのことです。

Q:ハーモニックマイナーは何音を上げるの?



A:ハーモニック・マイナーは、AをA♯に上げます。

Q:ロ短調の調号にはシャープがいくつあるか?



A: ロ短調の調号にはシャープが2つあります。

Q:ロ短調の相対的長調は何ですか?



A:ロ短調の相対的な長調はニ長調です。

Q:ロ短調の平行長調は?



A:ロ短調の平行長調はロ長調です。

Q: シューバルトはロ短調についてどう考えていたのか?



A:シューベルトはロ短調を受動的な苦しみの調であり、不平不満のある、穏やかで静かな調だと考えていました。

Q:ベートーヴェンの時代の音楽にロ短調が適していなかったのはなぜか?



A:フランチェスコ・ガレアッツィは、ロ短調は趣味の良い音楽には適さないと書き、ベートーヴェンはスケッチブックの中でロ短調のメロディーのアイデアを「黒鍵」と表記しています。


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