S型小惑星:組成・スペクトル特性・分布と科学的重要性
S型小惑星(石質・珪質小惑星)の組成、スペクトル特性、小惑星帯での分布、代表例、隕石との関連および科学的重要性を解説する。
概要: S型小惑星は、主として石質、すなわち珪質の組成を特徴とする小惑星の分類である。これらの天体にはケイ酸塩鉱物と金属が相当量含まれ、炭素に富む小惑星や金属質小惑星とは異なるスペクトル特性と反射特性を示す。「S型」という名称は、このケイ酸塩に富む組成に由来する。一般に石質小惑星とも呼ばれ、小惑星の分類学で用いられる主要な分類の一つである。
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1 画像特徴
S型小惑星には、かんらん石や輝石などのケイ酸塩鉱物によって生じるスペクトル上の特徴が通常見られ、しばしばニッケル・鉄金属も伴う。これらの鉱物のため、スペクトルには近赤外線波長域付近で幅広い吸収帯が現れることが多い。可視光では、表面がより多くの太陽光を反射するため、炭素質の型より明るい傾向がある。トーレン分類やSMASS分類などの分類体系では、こうした識別上の特徴に基づいてS型を他のスペクトル群から区別している。
分布と例
これらの小惑星は、主小惑星帯の内側の領域、および一部の地球近傍天体集団に特に多いが、太陽から遠ざかるほど大幅に少なくなる。全体として、既知の小惑星に占める割合は大きく、しばしば約17%とされる。そのため、炭素に富むC型小惑星に次いで2番目に多い主要型である。比較のため、C型などの分類も参照されたい。小惑星帯の内側で石質小惑星が優勢であることは、初期太陽系で形成された組成上の勾配を反映している。
- 代表的な天体には、最大級のS型の一つである15 エウノミアのほか、小惑星帯内側にある多数の中型天体が含まれる。
- 石質のスペクトルを持つ地球近傍小惑星のうち、いくつかは研究や探査ミッションの訪問対象となっている。
科学的重要性と隕石との関連
S型小惑星は、地球に落下する普通コンドライト隕石の多くと関連づけられているため、微惑星の進化を理解するうえで重要である。石質小惑星へのサンプルリターンおよびランデブー・ミッションは、表面スペクトルと隕石タイプの間にある組成上のつながりを確認してきた。S型の研究は、初期太陽系星雲における熱的履歴、衝突進化、岩石と金属の分布を復元する助けとなる。
ミッション、研究と実用上の注記
ロボット探査ミッションはS型の目標天体を訪れ、その地質と組成を直接調査してきた。これにより、太陽系形成モデルを制約する価値の高いデータと試料が得られている。小惑星帯内側で比較的豊富であり、到達しやすい軌道を持つことから、一部のS型は科学探査や、将来的には資源評価の対象としても注目される。珪質という性質に関する追加の入門資料については、珪質および石質小惑星を扱う資料を参照できる。小惑星帯内側より外側の分布の詳細は、主小惑星帯外側部に関する要約を参照されたい。
関連項目
著者
AlegsaOnline.com S型小惑星:組成・スペクトル特性・分布と科学的重要性 Leandro Alegsa
URL: https://ja.alegsaonline.com/art/85016