概要
聖礼典は、多くのキリスト教伝統において、目に見えるしるしが目に見えない現実を示す宗教儀式と考えられている。そこでは、神と人間の生活が出会うとされ、入信、癒やし、ゆるし、奉仕に結びつくことが多い。この語はキリスト教のさまざまな教派で用いられるが、意味や数は教派によって異なる。よく挙げられる例の一つが、聖餐(ユーカリスト)で、聖餐式、あるいは主の晩餐とも呼ばれる。
定義と特徴
伝統的に、聖礼典は、内面的な恩寵を伝える外面的で触知可能なしるしとして説明される。通常は共同体的であり、教会によって定められ、聖書やイエスの生涯と結びつけられる。聖礼典にはたいてい、水、パン、ぶどう酒、油といった物質的要素と、それを司祭や共同体の代表者が行う言葉や行為が伴う。
代表的な聖礼典と諸儀礼
- 洗礼:共同体への加入と、罪を洗い清める象徴。
- 聖餐(ユーカリスト):キリストの最後の晩餐を記念し、その現存にあずかること。
- 堅信、ゆるしの秘跡(和解)、婚姻、叙階、病者の塗油:他の正式な儀礼として挙げられることが多い。
歴史と発展
聖礼典という考え方は、初期キリスト教の礼拝実践と、イエスの行いや教えへの考察から発展した。何世紀にもわたり、神学者や公会議は、儀式がどのように信徒を形づくり、恩寵を伝えるのかを明確にしていった。歴史上のさまざまな運動によって、採用される一覧や重視点は変化し、典礼や司牧の実践にも影響を与えた。
働き、例、区別
聖礼典には、霊的な養い、共同体としての一体感、道徳的形成、人生の節目を示すことなど、複数の役割がある。伝統によっては、聖礼典と「サクラメンタル」――人々を聖礼典的な恩寵へと備えさせる物や祝福――を区別し、また「オーディナンス」という語を用いるプロテスタントもある。そこでは、恩寵を本質的に伝えるというより、記念や象徴の側面が強調される。
教派による違い
ローマ・カトリック教会と東方正教会は通常、7つの主要な聖礼典を認める一方、多くのプロテスタント共同体は洗礼と主の晩餐に重点を置く。聖礼典がどのように働くのかについては、恩寵の通路、契約の約束のしるし、あるいは従順と記念の象徴的行為なのかをめぐって、神学的議論が続いている。