幕屋:移動式聖所、聖体安置所、教会建築の名称
多面的な用語。もとは出エジプト記に記される移動式の聖所であり、後代のユダヤ教とキリスト教では象徴・対象となったほか、聖体を保管する容器や各種の教会建築の名称も指す。
概要
幕屋は本来、出エジプト記に記される移動式の聖所を指す。これは、イスラエルの民が荒野を旅する間、神の聖なる住まいとして設営した天幕状の構造物であった。聖書における幕屋は礼拝と祭司の儀礼の中心であり、契約の箱が安置される場所でもあった。移動可能な天幕としての形態への言及も参照される。
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10 画像構造と調度
聖書および後代の伝承では、枠組みをもつ天幕が外庭、聖所、そして内奥の至聖所に区分されていたと説明される。主な要素には次のものが含まれた。
- 至聖所の契約の箱。これは神の臨在を象徴した。
- 聖所に置かれたメノラー(七枝の燭台)、供えのパンの机、香をたくための祭壇。
- 外庭に置かれた犠牲のための祭壇と、儀礼的な洗浄のための洗盤。
歴史と宗教的意義
モーセに与えられた神の指示に従って造られた幕屋は、聖性、仲介、聖なる空間に関する神学的観念を体現していた。エルサレムに恒久的な神殿が建設されるまでイスラエルと行動を共にしたが、その後も典礼の形式や、神が内に住まうという考え方に影響を与え続けた。
後代の用法と意味
時代とともに、「タバナクル(tabernacle)」という語は別の意味も持つようになった。ローマ・カトリックでは、聖別された聖体を保管する施錠可能な容器、すなわち聖体安置所を指す。これは信心の実践において今なお重要であり、しばしば教会建築の目立つ場所に設けられる(カトリック、聖体)。
建物名および教派における用法
多くのプロテスタントおよび非国教徒の会衆は、集う聖所という考えを反映して、礼拝堂や集会所に「タバナクル」の名を採用した。同様に、この語は末日聖徒運動における重要な集会ホールにも用いられてきた。歴史的な集会場所や市民的な講堂の名称にも例が見られる(非国教徒とモルモン)。
区別と注目すべき点
研究者は、古代の祭儀用構造物としての聖書の幕屋と、後代におけるこの語の建築上・信心上の用法とを区別する。キリスト教の文脈で幕屋は、物理的な箱、固有名をもつ建物、または神が人々の間に住むことを表す象徴的概念のいずれをも指しうる(神殿、神の住まい)。一般的な参考資料としては天幕に関する資料、および教派別の概要(聖書に関する資料、カトリックの実践)を参照。
関連項目
著者
AlegsaOnline.com 幕屋:移動式聖所、聖体安置所、教会建築の名称 Leandro Alegsa
URL: https://ja.alegsaonline.com/art/95792