1800年(西暦)とは:グレゴリオ暦とユリウス暦の暦差・うるう年と出来事

1800年の暦差とうるう年の混乱を解説:グレゴリオ暦とユリウス暦のズレ、影響、当時の重要出来事をわかりやすく紹介。

著者: Leandro Alegsa

1800年(MDCCC)は、グレゴリオ暦では水曜日に始まる平年(うるう年ではない年)であり、ユリウス暦では日曜日に始まる閏年であった。西暦(共通時代、CE / Anno Domini、AD)としての1800年は第2千年紀の800年、18世紀の100番目かつ最後の年であり、1800年代(19世紀冒頭の100年間)の最初の年でもある。1800年1月1日時点で、グレゴリオ暦はユリウス暦より11日進んでおり、ユリウス暦は地域によっては19世紀から20世紀にかけても使われ続けた(例:ロシアは1918年に、ギリシャは1923年にグレゴリオ暦に改暦した)。また、現在でも多くの東方正教会が典礼暦としてユリウス暦(または修正版)を用いている。

グレゴリオ暦とユリウス暦の差とうるう年の扱い

両暦の主な違いはうるう年の規則にあります。

  • ユリウス暦:4で割り切れる年はすべて閏年(単純に4年ごとに2月29日を挿入)
  • グレゴリオ暦:基本的には4で割り切れる年が閏年だが、100で割り切れる年は閏年とせず、ただし400で割り切れる年は閏年とする。したがって1700年・1800年・1900年はグレゴリオ暦では平年だが、2000年は閏年である。

この違いのため、暦間の差は1600年以降に段階的に増えます。グレゴリオ暦が導入された1582年当初は10日差でしたが、1700年の扱いの差で11日、1800年の差で12日、1900年の差で13日、というように増えていきます。具体的に1800年の場合は次のようになります:

  • 1800年1月1日時点では、グレゴリオ暦はユリウス暦より11日進んでいた(つまり、ユリウス暦の日付に11日を足すとグレゴリオ暦の日付になる)。
  • ユリウス暦では1800年が閏年として2月29日が挿入されたため、ユリウス暦の1800年3月1日はグレゴリオ暦では1800年3月13日に当たり、この時点から暦差は12日になった。
  • この12日差は1900年2月28日(ユリウス暦)まで続き、1900年の扱いによってさらに1日増えて13日差になった。

日付換算の例

わかりやすい換算例を挙げます。1800年1月1日(グレゴリオ暦)は水曜日でした。同じ日をユリウス暦で表すと1800年1月1日(ユリウス暦)はグレゴリオ暦の1800年1月12日に相当し、曜日は日曜日になります。ユリウス暦の1800年2月29日は、当時のグレゴリオ暦では1800年3月12日に相当しました(差が11日の期間中に対応する日)。しかしその直後(ユリウス暦の3月1日以降)は差が12日に拡大しました。

主な出来事(1800年に起きた代表的な事柄)

  • ナポレオン・ボナパルトは1800年にイタリア戦役を指揮し、6月14日のマレンゴの戦いでオーストリア軍に勝利した(ナポレオンの権勢を強める一因となった)。
  • アレッサンドロ・ボルタはこの頃に電池(ボルタ電池、ボルタ積層電池)を発明し、電気学の発展に大きく寄与した(一般に1800年前後の業績として知られる)。
  • ウィリアム・ハーシェルは太陽光のスペクトル研究から赤外線(熱線)の存在を発見したのが1800年である。
  • アメリカ合衆国:議会は1800年に図書館(後のLibrary of Congress)の基礎を作り、また政府機関の首都機能をフィラデルフィアから新設のワシントンD.C.へ移す準備が進められた(実際の移転は1800年末から)。
  • 奴隷反乱の動きや社会変動、産業革命の進展など、各地で社会・技術面の変化が進行していた年代である。

補足:世紀と年代の数え方

「18世紀の最後の年である」「1800年代の最初の年である」という表現は混同されやすい点です。西暦では1年から100年が第1世紀、101年から200年が第2世紀となるため、1701年から1800年が18世紀に相当します。一方で「1800年代」というと一般には1800年から1899年の100年間を指すため、1800年はその両方の境界にあたる年です。

以上が1800年(西暦)に関する暦の差、うるう年の扱い、および当年に関する概観です。さらに詳しい日付換算や各国の改暦年について知りたい場合は、地域別の採用年(イギリスは1752年、ロシアは1918年、ギリシャは1923年など)も合わせてご案内できます。

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