マサチューセッツ州には14の郡があります。マサチューセッツ州では、14ある郡のうち8つの郡庁が廃止されました。このため、郡レベルの地方政府を持つ郡は5つ(バーンスタブル、ブリストル、デュークス、ノーフォーク、プリマス)、郡と市が統合された郡は1つ(ナンタケット郡)となっている。郡は、政治的なものでなくとも、地理的な存在として一般に認識されている。

その他、歴史的に11の郡がマサチューセッツ州にあった。そのほとんどは、その土地がニューハンプシャー州の植民地やメイン州に吸収され、消滅しました。

現状(概要)

  • 総数:14郡。
  • 郡政府が存続する郡:バーンスタブル、ブリストル、デュークス、ノーフォーク、プリマスの5郡。
  • 市と郡が統合:ナンタケット郡は市郡合同(consolidated city-county)として単一の自治体で機能している。
  • 郡政府が廃止された郡:残る8郡(バークシャー、エセックス、フランクリン、ハンプデン、ハンプシャー、ミドルセックス、サフォーク、ウースター)は、1990年代を中心に郡の執行機関が廃止され、その機能は州機関や地域団体へ移管された。

郡政府廃止の経緯と理由

20世紀末(特に1990年代)に、マサチューセッツ州では財政負担の軽減や行政効率化を目的として、複数の郡で郡政執行機関(郡委員会など)が州法により廃止されました。廃止後は、以下のような措置が取られています。

  • 保安官事務所や検事局などの司法関連の職務は、選挙で選ばれるまま残る場合が多い。
  • 郡が担っていた社会福祉、税務、道路維持などの行政機能は州政府機関や地域協議会、あるいは市町村へ移管された。
  • 土地登記(Registry of Deeds)や一部の司法サービスは、所在地に応じて運用が続いている。

郡の役割 — 廃止後も残る機能と位置づけ

郡政府が廃止されても、郡という区画自体は地理的・統計的単位として存続します。実務面では次のような特徴があります。

  • 地理・統計の単位:国勢調査や地図、郵便・住所表記などで引き続き使われる。
  • 司法・治安の範囲:郡保安官や検事などの職は多くの場合存続しており、刑事司法や拘置所運営に関わる。
  • 土地登記:各郡ごとのRegistry of Deeds(登記所)は、不動産取引の記録を保持している場合がある。
  • 州法による創設単位:郡は州議会が設置する行政区分であり、廃止や再編は州法の改正によって行われる。

マサチューセッツの14郡(状態別)

  • バーンスタブル(郡政府存続)
  • バークシャー(郡政府廃止)
  • ブリストル(郡政府存続)
  • デュークス(郡政府存続)
  • エセックス(郡政府廃止)
  • フランクリン(郡政府廃止)
  • ハンプデン(郡政府廃止)
  • ハンプシャー(郡政府廃止)
  • ミドルセックス(郡政府廃止)
  • ナンタケット郡(市郡合同)
  • ノーフォーク(郡政府存続)
  • プリマス(郡政府存続)
  • サフォーク(郡政府廃止)
  • ウースター(郡政府廃止)

歴史的変遷

植民地時代以降、マサチューセッツの郡境や所属は何度か変わってきました。特に重要なのは、メイン地域(当時はマサチューセッツ領)とニューハンプシャー周辺の境界変化です。1820年のメイン州の州昇格(州分離)に伴い、ヨーク郡やカンバーランド郡など、かつてマサチューセッツの一部であった郡が新しい州の下で再編されました。また、植民地・州の形成過程で11前後の歴史的な郡が存在した時期があり、その多くは後に他州へ編入されたり名称変更・再編を経ています。

まとめ

現在のマサチューセッツでは、郡は行政上の実態が多様化しており、郡政府を持つ郡と持たない郡が混在しています。郡政府が廃止された地域でも、保安官や登記所などの機能は残り、郡は地理的・統計的な区分として重要な役割を続けています。郡の在り方は歴史的経緯と州法の変化を反映しているため、関心がある場合は個々の郡について最新の州法・自治体資料を参照するとよいでしょう。