米国ミズーリ州には114の郡と1つの独立した市がある。

ミズーリ州では、郡は市と州の中間に位置する行政レベルです。主な責務は、道路の整備、治安の提供、犯罪者の起訴、税の徴収などです。このレベルの選挙で選ばれる役人には、保安官、検察弁護士、評価人が含まれます。

セントルイス
市は独立した都市であり、郡の範囲には入っていない。その住民は、1876年にセントルイス郡からの分離独立を投票で決定した。アメリカ合衆国全体では、セントルイスはバージニア州以外の3つの独立都市のうちの1つである(他の2つはメリーランド州のボルチモアとネバダ州のカーソンシティである)。

郡の主な役割と業務

ミズーリ州の郡政府は、地域住民の日常生活に直結する多様なサービスを提供します。主な業務は以下のとおりです。

  • 道路とインフラ整備:地方道路の維持管理、橋梁の補修など。
  • 治安と司法:保安官事務所による治安維持、郡監獄の運営、地方検察による起訴や裁判支援。
  • 税務と評価:不動産税の評価・徴収、課税台帳の管理。
  • 記録と登録:登記簿(不動産記録)、出生・死亡届、結婚記録などの公文書管理。
  • 公共衛生・福祉:公衆衛生サービス、福祉支援や災害対策の調整。

郡政府の組織と選挙で選ばれる役職

郡政府の組織形態は郡によって異なります。多くの郡は3名程度の郡委員会(County Commission)によって運営されますが、憲章を採用した郡(charter county)では郡執行官(County Executive)や議会制を取り入れている場合もあります。一般に選挙で選ばれる主要な役職には次のようなものがあります。

  • 保安官(Sheriff)
  • 検察官/検察弁護士(Prosecuting Attorney)
  • 評価人(Assessor)
  • 郡書記や会計担当、納税徴収官などの行政職

セントルイスの独立市という特殊な位置づけ

セントルイス市は郡に属さない「独立市(independent city)」であり、1876年の住民投票によりセントルイス郡から分離しました。この分離は当時の都市と郊外の税収やサービス負担を巡る対立が背景にあり、以後セントルイス市は独自の行政・財政運営を行っています。

独立市であることは、郡の行政サービス(たとえば郡が管理する大規模な設備や税収の配分)から外れることを意味しますが、実務面では地域全体の利便性を保つために郡や周辺自治体と協力・連携する例も多くあります。交通、裁判所、広域的な治水・ごみ処理などは、複数の自治体で協定を結んで共同運営されることがあります。

補足・参考情報

ミズーリ州の郡名は、歴史的人物(大統領、探検家)、地理的特徴、先住民族の名称などに由来するものが多く、19世紀の開拓期から州の発展とともに形成されました。各郡の詳しい境界、人口、行政組織については、州政府や各郡の公式ウェブサイト、あるいはミズーリ州の行政地図を参照すると最新かつ正確な情報が得られます。