リチャード・リンチ(1940–2012)—『バトルスター・ギャラクティカ』出演のアイルランド系米俳優
リチャード・リンチ(1940–2012)、バトルスター・ギャラクティカの悪役で知られるアイルランド系米俳優の波乱の経歴と代表作を紹介。
リチャード・ヒュー・リンチ(Richard Hugh Lynch、1940年2月12日 - 2012年6月19日)は、映画やテレビで悪役を得意としたアイルランド系アメリカ人の俳優である。鋭い目つきと深い声、存在感のある風貌を生かして数多くのゲスト出演や準主役を務め、特にSF作品やアクション作品で知られている。
経歴と活動の概要
リンチは長年にわたりテレビドラマと映画の両方で精力的に活動した。1970年代から2000年代にかけて数多くの作品に出演し、しばしば冷酷な悪役や威厳ある敵役としてキャスティングされた。舞台経験や演技の下地を持ち、スクリーン上での強烈な個性が評価されたことで、ジャンル作品を中心に根強い支持を得た。
主な出演作
- バトルスター・ギャラクティカ(ウルフ役) — 代表的な出演作の一つで、シリーズや続編で存在感を示した。
- ギャラクティカ1980(ザビア司令官役) — シリーズの派生作にも出演。
- テレビゲスト出演:スタスキー&ハッチ、T・J・フッカー、Aチーム、チャームド、スター・トレック:ザ・ネクスト・ジェネレーション など。
- 映画やテレビ映画にも多数出演し、カルト的な人気を持つ作品やB級アクション映画でも存在感を残した。
演技スタイルと評価
リンチはその特徴的なルックスと低音の声質を武器に、単なる「悪役」にとどまらない強い存在感をスクリーンにもたらした。演技は抑制と迫力を兼ね備え、敵役ながらも説得力のある人物像を作り上げることが多かった。SFやアクションのファンの間では、彼の登場シーンが作品の見どころの一つとされることが多い。
私生活と遺産
プライベートについてはメディア露出が比較的少なかったが、プロとしての長年の活動によって多くの共演者やファンに記憶されている。2012年6月19日に逝去した後も、彼の演じた印象的な悪役像や数々のゲスト出演作は、ジャンル作品の愛好者の間で語り継がれている。
リチャード・リンチは、その独特の個性と確かな演技力によって、アメリカのテレビ/映画界における典型的な“名バイプレイヤー(character actor)”の一人として位置づけられている。
幼少期
リチャード・リンチは、1940年2月12日、ニューヨーク市ブルックリンで、アイルランド系カトリックの両親のもとに生まれた。弟は俳優のバリー・リンチ。アクターズ・スタジオとHBスタジオで訓練を受けた。
キャリア
俳優業のかたわら、サックス、ギター、ピアノ、フルートなどを演奏するミュージシャンでもあった。また、釣り、詩、建築を楽しんだ。アイルランド生まれの両親を通じてアイルランド共和国の市民権を持ち、アイルランドを頻繁に訪れていた。バリーとは、映画『ナイトフォース』『トータルフォース』で兄弟共演を果たしている。リンチの妻リリーは映画『ブレイキング・ザ・サイレンス』(1998年)で、息子のクリストファー・リンチはSF映画『トランサーズII』でそれぞれ共演を果たしている。
その後の経歴
リンチは長年にわたり、旧友であり同僚でもあるドン・カルファと映画『ネクロノミコン』(1993)、『タフガイ』(1995)、『死霊は永遠に』(2003)、『ルイスバーグ』(2009)で共演した。
私生活と死
リンチは、ベアトリクス・リンチ(息子のクリストファーは2005年に肺炎で死亡)と、リリー・リンチと2度結婚していた。2012年6月19日、カリフォルニア州ユッカ・バレーの自宅で遺体が発見された。リンチが6月18日に死亡したのか、19日に死亡したのかはわかっていない。数日間リンチから連絡がなかったため、友人で女優のキャロル・ヴォーゲルが彼の家に行ったところ、ドアが開いていて、キッチンに彼の遺体があるのを発見しました。リンチには弟のバリー、妹のキャロル・テイラーとキャシー・ジョーンズがいる。彼の死後、報道では生年が1936年と誤って伝えられたが、家族が発表したLAタイムズの死亡記事には1940年と正しく記されていた。
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