2016年UEFA欧州選手権UEFA Euro 2016とも呼ばれる)は第15回UEFA欧州サッカー選手権大会で、2016年6月10日から7月10日にかけてフランスで開催された。今大会は、これまでの16チームから24チームに変更された初の大会となり、大会方式や組み合わせに大きな影響を与えた。

大会方式と開催都市

本大会は24チームが参加し、6つのグループ(各4チーム)に分かれて総当たりのグループステージを戦った。各グループの上位2チームに加え、各グループ3位の成績上位4チームがノックアウトステージ(ラウンド16)に進出する方式が導入された。これにより予選敗退となる可能性のあったチームにも逆転進出のチャンスが生まれ、試合の戦術や起用にも影響を与えた。

大会はパリ(スタッド・ド・フランス)をはじめ、マルセイユ、リヨン、リール、ボルドー、ニース、サン=テティエンヌ、トゥールーズ、ナント、ランスなど計10都市・スタジアムで行われ、全51試合が実施された。

ポルトガルの優勝と大会の経過

ポルトガルは開催国のフランスを抑えて優勝。決勝は7月10日にパリのスタッド・ド・フランスで行われ、延長戦の109分にエデル(Éder)が決勝ゴールを挙げ、ポルトガルが1-0で勝利した。これはポルトガルにとって初の欧州選手権制覇であり、代表チーム史上初の主要国際大会優勝となった。大会を指揮した監督はフェルナンド・サントス(Fernando Santos)である。

また、この優勝によってポルトガルは次年度のロシアで開催された2017 FIFAコンフェデレーションズカップの出場権も獲得した。

ポルトガルの戦いぶり(概略)

  • グループステージでは最終的にグループ3位となり、「ベスト4の3位」としてノックアウトステージ進出を果たした。
  • ラウンド16以降は、クロアチア戦(延長0-0の末にPK戦で勝利)、準々決勝のポーランド戦(1-1からのPK戦で勝利)、準決勝のウェールズ戦(2-0で勝利)を勝ち上がり、決勝でフランスを下して優勝した。

注目ポイントと大会の影響

  • 24チーム制への拡大により、これまで出場機会の少なかった国々が本大会で躍進する機会が増えた。例としてアイスランドが強豪イングランドを破ってベスト8に進出し、ウェールズが準決勝進出を果たすなど「番狂わせ」が話題になった。
  • 大会の得点王兼最優秀選手(Player of the Tournament)にはフランスのアントワーヌ・グリーズマンが選ばれ、大会通算6得点でゴールを量産した。
  • 総試合数は51試合で、攻守両面での戦術の多様化や選手起用の幅が広がり、欧州大会の新たな潮流を生んだ大会と評価されている。

こうした結果と経験は、欧州選手権の大会構成や各国の代表チーム編成に影響を与え、以降の国際大会でも議論の対象となっている。