概要

パパイア科(Caricaceae)は、アブラナ目に置かれる小さな顕花植物の科である。原産地はアメリカ大陸とアフリカの熱帯域で、中米南米の一部、さらにアフリカの一部に分布する。大型で多肉質の果実をつける種で知られ、栽培されるパパイア(Carica papaya)は農業上・経済上の重要性が高い。

典型的な特徴

この科の植物は、一般に短命の常緑低木または小高木で、太い幹を1本、あるいは少数だけもつことが多い(パキカウル成長)。木部は柔らかく水分が多い傾向があり、乳白色または透明なラテックスを出す。葉は大きく、単葉または掌状に浅く裂けることがあり、花は集散状に着く。果実はたいてい液果で、いくつかの種では多肉質で食用となる。

属と分布

  • Carica — 主に栽培されるパパイアで代表される。
  • Vasconcellea — アメリカ大陸原産のおよそ20〜21種からなる群で、山地パパイアとも呼ばれることがある。
  • Jacaratia — 熱帯アメリカの約8種。
  • Jarilla — およそ3種のアメリカ産の種。
  • Cylicomorpha — アフリカ産の2種。
  • Horovitzia — メキシコで記録される単型属。

科全体では約34〜35種が6属に含まれ、多様性の中心は新熱帯区にある。

利用と重要性

最も経済的重要性が高い種はパパイア(Carica papaya)で、果実のほか、ラテックスから得られるタンパク質分解酵素パパインなどの用途でも栽培される。パパインは食品加工、医療、化粧品に用いられる。野生の近縁種のいくつかは、果実、材、あるいは伝統的利用の面で地域的に価値があり、作物改良のための遺伝資源としても研究されている。

分類・歴史・注目点

Caricaceae は、分子データによって他の科との関係が明らかになるにつれ、Brassicales の中で位置づけが検討され、再評価されてきた。Vasconcellea などの属にいくつかの種が分けられたことは、分類学上の精密化が続いていることを示す。科としては小規模だが、Caricaceae は熱帯植物に典型的な特徴(速い成長、柔らかい木質、ラテックスの産生)を示し、農業的にも生態学的にも重要な種を含んでいる。

一般的な参考資料としては、熱帯アメリカおよびアフリカの植物群を扱う植物学的な記述や地域フローラがある。追加資料は植物機関やデータベースでも案内されており、例、例、、例、がある。