デカルト積:集合の順序付き組とその性質・応用
集合のデカルト積とは、各集合から1つずつ要素を選んで作る順序付き組の集合である。座標、関係、数学やコンピューティングにおける多くの構成の基礎となる。
デカルト積は、2つ以上の集合を順序付き組の集合へと結び付ける、集合論における基本的な構成である。2つの集合 A と B の積は A × B と表し、第1成分が A に属し、第2成分が B に属するすべての順序付き対からなる。この考え方は順序付き対の概念に依存するため、一般に (x, y) と (y, x) は異なる。
具体例として、A = {1, 2, 3}、B = {a, b} とすると、A × B = { (1, a), (1, b), (2, a), (2, b), (3, a), (3, b) } である。この集合は、行を A の要素、列を B の要素とする選択肢の2次元格子として図示できる。
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1 画像主な性質
- 非可換性:特定の全単射(交換写像)を定めない限り、A × B と B × A は同じものではない。成分の順序が重要である。
- 濃度(有限の場合):A と B が有限集合ならば、|A × B| = |A|・|B| である。
- 空の因子:A または B のいずれかが空集合であれば、A × B は空集合である。
- 同型を除く結合性:A × (B × C) と (A × B) × C の間には自然な対応があるが、元となる組では括り方が異なる。
- 射影写像:標準的な射影 π1: A × B → A および π2: A × B → B は、(x, y) をそれぞれ x および y に写す。これらは成分を取り出すために用いられる。
デカルト積は、順序付き n 組を作る n 重積 A1 × A2 × … × An や、添字付き族 {Ai}_{i∈I} に一般化される。無限個の集合からなる族の場合、その積は、添字集合 I 上のすべての関数 f であって、各 i について f(i) ∈ Ai を満たすものからなる。空でない集合の無限積に元が存在することは選択公理と関係する。各 Ai から1要素を選ぶ規則が指定されていなければ、明示的な元を定義できない場合がある。
用途と例
- 座標空間:実平面 ℝ² は ℝ × ℝ であり、高次元のユークリッド空間は ℝ の有限デカルト積である。
- 関係と関数:A と B の間の二項関係は A × B の部分集合である。A から B への関数は、一意性条件を満たす A × B の特別な部分集合とみなせる。
- データベースとコンピューティング:デカルト結合(クロス結合)は、一方の表の各行を他方の表の各行と組み合わせ、積の構成を実際に実装する。
- 代数学と位相幾何学:直積構成および積位相は、基礎となる集合としてデカルト積を用いる。
いくつかの形式的な点がしばしば強調される。順序付き対についての慣習的な集合論的定義(例えばクラトフスキー対)により、標準的な枠組みの内部で積は適切に定義される。添字付きの空な族の積は、通常、空関数だけを含む単集合と同一視される。また、積の多くの構造的特徴は圏論における普遍性によって表現される。したがってデカルト積は、数学とその応用における多成分データを整理する、単純でありながら広く用いられる道具である。
関連項目
著者
AlegsaOnline.com デカルト積:集合の順序付き組とその性質・応用 Leandro Alegsa
URL: https://ja.alegsaonline.com/art/17328