チェーンは長さを測る単位です。帝国法、米国慣習法、スペイン法に含まれる。慣例的に、土地の測量に使われる。チェーンを短く書くとchとなる。
チェーンの長さは50フィートから100フィートまで、さまざまな定義がある。インペリアル方式では、1チェーンは66フィートまたは20.1168メートルに相当する。ガンタースチェーン、サーベイヤーズチェーン、ランドチェーンなどとも呼ばれる。
定義と代表的な種類
- ガンタースチェーン(Gunter's chain) — 最も広く知られる定義。1チェーン=66フィート=22ヤード=20.1168メートル。1チェーンは100リンクに分けられ、1リンク=0.66フィート(約0.201168メートル)。地籍・耕地測量で歴史的に多用された。
- エンジニアズチェーン(engineer's chain)などの変種 — 地域や用途によっては長さが異なるチェーン(例:100フィートのチェーンなど)が使われることがある。歴史的に50フィートや66フィート、100フィートなど複数の定義が存在するため、文献や古い地積表記を扱うときはどの定義が使われているか確認が必要。
- サーベイヤーズチェーンやランドチェーンはガンタースチェーンと同義に扱われる場合が多いが、名称だけで長さが異なることがあるため注意する。
換算と関係式(ガンタースチェーン基準)
- 1 ch(チェーン) = 66 ft = 22 yd = 20.1168 m
- 1 ch = 100 links(リンク) → 1 link = 0.66 ft = 約0.201168 m
- 長さの換算例:チェーンをメートルに換算する場合、m = ch × 20.1168
- マイルとの関係:1 mile = 5280 ft = 80 ch(したがって 1 ch = 1/80 mile)
- ロッド(pole, perch)との関係:1 rod = 16.5 ft → 1 ch = 4 rods
- 面積との関係:1 square chain(1 ch × 1 ch) = 66 ft × 66 ft = 4,356 ft²。1 acre = 43,560 ft² = 10 square chains(すなわち 1 acre = 10 ch²)。
測量での使い方と実務上の注意点
- 歴史的にはチェーン(物理的な金属チェーンまたはリボン)を用いて直線距離を測り、リンク単位で細かく測定した。チェーンと笛やロッドを使う「チェーニング(chaining)」が基本的手法だった。
- 実務上の補正点
- 斜面測定:斜面上の長さは水平距離より長くなるため、傾斜角から水平距離へ補正(水平 = 斜面長 × cosθ)する必要がある。
- 温度・張力・たわみ:金属チェーンは温度や張力で長さが変わる。正確な測量では規定の張力で張る、温度補正を行う、たわみを避けるなどの対策がとられる。
- 起点の明示:古い地籍図や権利書ではチェーンとリンクで距離が記されていることが多く、現代の単位に換算して確認する必要がある。
- 表記例:距離を「12チェーン34リンク」のようにチェーンとリンクで表す慣習があり、これを十進やメートルに換算して用いる。
- 現代ではEDM、トータルステーション、GNSS(GPS)など電子測距技術が主流になり、チェーン測量は教育・歴史的調査や簡易な現場での補助に限られることが多い。ただし古い境界線や登記記録の解釈では今も重要な単位である。
歴史的・法的側面
- チェーンは英米法圏の土地制度や度量衡の歴史に深く関わる単位で、地積表記や土地台帳に古い値が残っていることが多い。法令や登記簿の記述を扱う場合、用いられているチェーンの定義を確認することが重要である。
- 地域によってはスペイン法やその他の慣習法に基づくチェーン定義が存在し、同じ「チェーン」という名称でも実測長さが異なる可能性がある。
まとめ(実務的ポイント)
- 標準的なチェーン=ガンタースチェーン(66 ft = 20.1168 m)と覚えておくと便利。
- 古い資料を扱うときは「どのチェーン定義か」を確認すること。誤った定義で換算すると土地面積や境界位置に差異が生じる。
- 測量現場では斜面補正、張力・温度補正などの実務的配慮が必要。現代は電子測距が主流だが、チェーンは歴史資料や一部の現場で依然重要。