概要

きゅうり(Cucumis sativus)は、ウリ科 Cucurbitaceae に属する一般的な食用植物で、カボチャやメロンの仲間である。植物学上は花から発達して種子を含むため果実に分類されるが、台所ではふつう野菜として扱われる。きゅうりは主に、冷たくみずみずしい果肉と薄い皮によって評価される。その外見は、ズッキーニなどの夏野菜のウリ類にたとえられることがあり、ズッキーニはイギリス英語では courgette と呼ばれる。

植物学的特徴

きゅうりの株は、つる性の一年草であることが多く、巻きひげを使って這い上がったり、地面に広がったりする。同じ株に雄花と雌花が別々に咲き、果実はペポ型果実に分類される。これは、細長く肉質で、多数の小さな種子を含む果実である。栽培品種は多く、用途によって次のように分けられる。

  • スライス用きゅうり:大きめで、果肉が厚く、生食向き。
  • ピクルス用きゅうり:短めで硬く、塩漬けや発酵に適する。
  • 温室栽培または「イングリッシュ」きゅうり:細長く、包装されて販売されることが多く、一般に種が少なく味がやわらかい。

歴史と分布

きゅうりは長い栽培の歴史をもち、アジアの一部を起源として地中海地域へ、さらに各地へ広がった。何世紀にもわたって、異なる気候や食文化に合わせて選抜が重ねられてきた。現在では、家庭菜園、露地栽培、管理された温室などで世界中に栽培されている。

栽培

きゅうりは温暖な季節に育つ作物で、水はけのよい土壌、十分な水分、日当たりのよい環境を好む。多くの栽培者は、場所を節約し風通しをよくするために、つるを棚や支柱に誘引する。受粉は通常ミツバチが担い、受粉が不十分だと着果が悪くなることがある。商業生産では、うどんこ病やウイルス感染などの病害虫を管理し、耐病性と安定した収量を期待して交雑品種を選ぶことが多い。

食用およびその他の用途

きゅうりは、生のままサラダ、サンドイッチ、冷製スープなどに使われ、タジキや各種の夏のサラダの重要な材料でもある。長期保存のためにピクルスとして保存されることも多い。中をくり抜いたきゅうりには、トマトや、砕いたフェタチーズなど他の材料を詰めることができる。また、水分が非常に多く、ひんやりした感覚があるため、飲料やスパでの施術にも用いられる。

区別と注目点

料理では野菜として扱われることが多いが、植物学上のきゅうりは果実である。品種の違いによって、生食に向くか、加工に向くかが決まる。栄養面では低カロリーで、ほとんどが水分であるため、栄養密度の高い食品というよりは、体をうるおす食べ物として知られる。ピクルスや料理の文脈では、小さな酢漬けの形態を指して「ガーキン」という語に出会うこともある。