定義

チェスにおけるダブルチェックとは、相手の王が同時に2つの駒から攻撃されている局面を指す。2つの王手は同じ一手の中で始まるため、異なる2本の攻撃線が同時に王を脅かしていることになる。2つの王手が同時に存在する以上、片方の攻撃を遮るだけ、あるいは攻撃している駒を1枚だけ取るといった通常の応手では、もう一方の脅威を消せないことが多い。

ダブルチェックの起こり方

ダブルチェックの大半は発見王手の結果として生じる。つまり、ある駒が動いて直接王手をかけると同時に、その移動によって別の駒の利きが開き、その駒も王を王手する。たとえばナイトが跳んで王手をかけると同時に、空いた筋や斜線を通してルークやビショップの王手が現れることがある。よりまれに、プロモーションや、en passant のような特殊なルールによって、2つの攻撃が同時に成立する局面が生じる。

結果と合法手

ダブルチェックの重要な実戦上の帰結は、2つの脅威を同時に消せる合法手が、原則として王自身の手だけに限られることだ。遮断は、ナイトのような直線でない王手には有効ではないし、王手の駒を1枚取っても、もう一方の駒による攻撃が残れば王はなおも危険にさらされる。そのためダブルチェックは非常に強力な戦術手段であり、しばしば大きな駒得やチェックメイトにつながる。

典型的な形と例

ダブルチェックでよく見られる駒の組み合わせには、ルークとビショップ、クイーンとナイト、ルークとナイトなどがある。1枚の駒が直接の王手をかけ、もう1枚が発見王手を与える形である。ダブルチェックは、攻撃側が材料を犠牲にして王を露出した位置へ追い込むような戦術順の中で、しばしばメイトに至る形として現れる。1手で作られるため、コンビネーションやメイティングネットで特に有用である。

重要性と実戦上の注意

戦術モチーフとしてのダブルチェックは、発見、連携、強制手の考え方を示すため、チェス学習の早い段階で教えられることが多い。指し手は、1手で発見王手を作り、同時に2つ目の脅威を加える機会がないか注意すべきである。逆に守る側は、1手でダブルチェックが生じる可能性のある局面を見抜き、可能であれば事前に対策を講じる必要がある。