座標。69°23′46.39″N 30°36′31.20″E / 69.3962194°N 30.6086667°E / 69.3962194; 30.6086667

コラ超深層ボーリング孔(ロシア語。Кольская сверхглубокая скважина, Kolskaya sverkhglubokaya skvazhina)は、1970年に旧ソビエト連邦(現在のロシア)によってコラ半島で掘削された地殻研究のためのボーリング孔群です。目的は、地球の内部構造や物性、地殻の成因と進化を直接調べることで、地震学・岩石学・地球化学の知見を深めることにありました。掘削開始は1970年5月24日で、主に複数の孔(うち最も深いのがSG-3)が掘られました。最深部のSG-3は1989年に地表から12,261メートルに達し、これまでに掘られた人工的な孔としては世界最深を記録しています。

経緯と目的

プロジェクトはソ連地質学界の大規模な学術計画の一環として始まり、以下の目的がありました。

  • 大陸地殻の深部構造の直接調査(岩石の種類・変成作用の確認)
  • 地殻内の温度勾配と熱伝導特性の測定
  • 地震波速度や不連続面(例:モホロビチッチ不連続面)の実地検証
  • 高圧高温下での岩石・流体の挙動や化学組成の研究

技術と到達深度

掘削は段階的に進められ、コア採取や地層観察、物理・化学的測定を並行して行いました。SG-3は深度を更新し続け、最終的に12,261 m(1989年)に到達しました。しかし、深部での温度が想定より高く(深さに応じて約数百度ではなく、12 km付近で約180°C前後と報告されることが多い)、さらに資金面や技術的制約もあって掘削は継続されませんでした。公式には1992年ごろに掘削は中断され、その後追加の深掘りは行われていません。

主な発見

  • 地殻下部は当初予想されていたような単純な層構造ではなく、複雑な変成岩や断層・鉱物組成が観察された。
  • 深部に古代の海洋性堆積物に由来する微化石(微小なプランクトン化石)が見つかり、地殻の堆積・変成史に関する重要な手がかりとなった。
  • 岩石の化学分析から、水や水素などの流体が深部で存在する証拠が得られ、地殻流体の役割に関する理解が深まった。
  • モホロビチッチ不連続面(Moho)を直接到達して観察することはできず、地殻の厚さと組成に関する従来のモデルの再検討が促された。

閉鎖と現在の状況

掘削中断後も現地設備はしばらく残され、一般公開や見学が行われた時期もありましたが、最終的には安全上の理由や管理の問題から閉鎖・封鎖されました。現地施設は2000年代にかけて段階的に整理され、2008年ごろにはボーリング孔周辺の現場は閉鎖されたと報告されています。

誤解と都市伝説

深さや「地獄と交信した」などといった都市伝説がしばしば広まりますが、科学的に確認された事実は上記のものです。深部で得られたデータは地球科学にとって貴重であり、神話的な解釈ではなく、岩石・流体・温度などの実測値に基づく研究成果として扱われています。

長い間、SG-3もまた、開口部からの距離で最長の穴であった。2008年には、カタールアル・シャヒーンBD-04A油井はさらに+27メートル(89フィート)に達し、2011年にはサハリン沖のオドプトゥOP-11油井はさらに+83メートル(272フィート)に達した。