閏年(うるう年)とは、世界のほとんどの国で使われているグレゴリオ暦に1日を加えた年のことです。通常の年が365日であるのに対し、うるう年は366日となり、閏日として2月29日が追加されます。平年の2月は28日ですが、うるう年では2月が29日まであります。閏日(2月29日)は、その月の最初の日である2月1日と同じ曜日になり、またうるう年には1月、4月、7月はすべて同じ曜日から始まるという規則的な性質があります。
グレゴリオ暦における閏年のルール
- 基本ルール:西暦年が4で割り切れる年は閏年です(例:2020年)。
- 例外1:しかし、100で割り切れる年は原則として閏年ではありません(例:1700、1800、1900)。
- 例外2:さらに、100で割り切れても400で割り切れる年は閏年です(例:1600、2000、2400はうるう年)。
まとめると、年が4で割り切れ、かつ(100で割り切れないか、あるいは400で割り切れる)場合に閏年になります。これはグレゴリオ暦の決まりで、長期的な暦のずれを小さくするために採用されています。
なぜ閏年が必要なのか(理由と歴史的背景)
地球が太陽の周りを一周するのにかかる時間(=回帰年、見かけ上の太陽年)は正確には約365.24219日です。したがって、単純に365日ばかりにしておくと季節と暦がずれていきます。地球は本当に太陽の周りを完全に回るのに365-1/4日(厳密には約365.24219日)かかるため、閏年を入れて調整します。
歴史的には、ユリウス暦(紀元前45年頃導入)は「4年に1回の閏年」という単純な規則(平均年長365.25日)で運用され、これは実際の太陽年よりも約0.00781日(約11分15秒)長く、約128年で1日のずれが生じました。これを修正するために1582年にローマ教皇グレゴリオ13世がグレゴリオ暦を導入し、上で述べた100年・400年の例外規則を設けました。グレゴリオ暦の平均年長は365.2425日で、回帰年との差は約0.00031日(約26.8秒)となり、1日のずれが生じるのは約3,226年ごとと遥かに長期になります。
他の暦の閏(うるう)の考え方
暦の種別によって余分な日や月を加える方法は異なります。たとえば:
- 太陽暦(例:グレゴリオ暦)は太陽年に合わせるために日にちを調整します(先述の閏日)。
- 太陰暦・太陰太陽暦:月の満ち欠けを基準にする暦(太陰暦)や、月と太陽の両方に合わせる暦(太陰太陽暦)は、余分な「閏月(うるうづき)」を挿入して季節を調整します。多くの国で使われている旧来の東アジアの太陰太陽暦やユダヤ暦、中国の旧暦などは閏月を追加します。原文の表現では太陰暦とありますが、厳密には太陰暦単独では閏年という概念は月の追加(閏月)で対応することが多いです。
- イスラム暦のような純粋な太陰暦は閏月を入れず、1年が約354日で季節とずれていきます。
うるう年にまつわる豆知識
- 2月29日生まれの人は「うるう生日」をどう扱うかは国や法律、慣習によって異なり、2月28日や3月1日に祝う場合があります。
- 閏年があると翌年以降の曜日の並びに影響が出ます。例えば、うるう年は年末までの曜日ずれを1日分増やすため、翌年のカレンダー配置に違いが出ます。
- グレゴリオ暦導入時には、暦のずれを一度に取り戻すために日付を飛ばして調整した国もあり(例:1582年の導入時に10日を飛ばした国がある)、導入時期は国によってまちまちでした。
以上のように、2月が29日になる年を「閏年」と呼び、そのルールや背景には天文学的な理由と歴史的な調整の経緯が関係しています。